文藝春秋デラックス アニメーションの本(手塚治虫・構成)昭和52年10月号
劇場作品からテレビアニメ、個人作家の作品、日本や世界のアニメーションの歴史など、幅広く紹介されています。
本の終わりの方の飯沢匡さんのエッセイ「もっと笑いを!」が人形絵本に関わりのある部分です。
人形絵本と人形映画(人形アニメーション)の関系、「ブーフーウー」の方式の人形劇を考案された理由や、シバプロダクション時代の作品の撮影話など興味深いです。
撮影の話を読むと本当に飯沢さんはアイディア豊富な方だと思います。(ヒヨコの人形が飛び上がるのを糸で吊るすのでなく、透明なセロファンの円筒にのせるとか。)
「ヤン坊ニン坊トン坊」を人形映画にする話があったというのに、驚きました。
芝居ー見る作る 平凡社
飯沢匡さんの主に芝居などのエッセイ集です。
人形絵本については何も書かれてませんが、映像製作やアニメーション、テレビ番組について書かれている”子供と放送と私”の章は「ヤン坊ニン坊トン坊」や「ブーフーウー」の話があります。
映像(人形映画)との関わりで挙げてみました。
「ブーフーウー」についての話で”これは一種の人形劇であるが、チェコで発達したイルジ・トルンカの人形映画に一時期傾倒した影響である。自らも人形映画プロダクションを作ったが、すぐに日本の企業規模では経済的には無理なことをが判ったので、惜しげもなくそれを解体してしまった。ー中略ー私はアニメイションなどという極端な手工業は社会主義国家以外では近代産業として成立しないことを覚ったので、アニメイションと同じこうかをトリックによって出来ないかと考えた末、ついに「ブーフーウー」方式を案出したのだ。”が興味深いです。
「もっと笑いを!」でも人形映画は人件費のかかることを度々書かれていましたが。
両方読んでみて私の中にあった疑問の一つに答えが出たように思いました。つまり、なぜコマーシャルなどの人形アニメーションは製作されていたのに、人形絵本でやっているような童話の人形アニメは製作しなかったかです。お金の問題だったのですね。
人形映画の「ブーフーウー」や「ヤン坊ニン坊トン坊」って、見てみたいと思いました。
教育テレビでやってる「ミッフィーちゃん」の人形アニメみたいに出来ないもんでしょうか?あるいは「どーもくん」みたいに。