人形アニメーションの魅力 ★ただ一つの運命★ おかだえみこ著 河出書房新社
人形アニメの古今東西の主な作品を取り上げている本です。
いまやDVDやCS放送などで比較的見ることが容易になった作品群が、過去どのように紹介されていたか、また作者へのインタビューなど色々と興味深いです。
人形絵本に直接関わりのあるところは少しですけど。
日本の作家 たった一つの運命★川本喜八郎 の項に二つばかり気になるところがありました。
”ー前略ー『シンデレラ』や『ロビン・フッド』などの人形をお城や森のセットに配した美しいカラー写真の《トッパンの人形絵本》シリーズが作られ、文部大臣章を受賞する。この絵本は当時大変受け、おとなの女性がプレゼント用に買い求めるなど、現在の絵本ブームのハシリと言える人気であった。”
タイトルからすると、トッパンのストーリーブックのころの様に思えますが、トッパンの人形絵本の最初のころもそうだったのでしょうか?いずれにしても当時どんな風に人形絵本が受け入れられていたかが判るのは嬉しいところです。
”トルンカは《人形絵本》にあまり感心しなかった。それはある程度想像できる。大半がヨーロッパなどのおとぎ話なのだから、ヨーロッパの人には違和感と共に「なぜ日本の話を作らないのか」という疑問がわくのだろう。”
確かにトッパンの人形絵本は日本のお話が極端に少ないのですが、前に紹介した飯沢さんの”床の間の芸術から”で書かれていた以外にも何か理由があるのでしょうか?