まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

タイル旅シンガポール(2) Koon Seng RD

2018-05-07 23:55:46 | ディテール
シンガポールの続き。

ジョーチアット通りとクロスするクーンセン通り(Koon Seng RD)は有名スポットがある。
数えてないが15軒ぐらいだろうか、庭付きの連棟のテラスハウスがずらりと!!カラフル~~!!


この建物はショップハウスと同じようなつくりだが、ポーチは連続しておらず仕切られていて、門と塀に囲われた
独立した庭がある、快適そうな住まい。


2階の窓まわりと、1階の玄関ドアの左右と、門柱にもプラナカンタイルがふんだんに使われていて
しかも1軒1軒全部違っている。


最初から住人の好みのデザインのタイルを選ぶことができたのだろうか?それとも長年の間に取り替えたのかも?


門の格子も床のタイルもドアも皆違って、それぞれに素敵。これなら夜に帰宅しても間違えることはないな。
こちらでは入口ドアの外側に約半分の高さのドアがついていることが多い。おそらく風を通すために上半分開けて
おくためだろう。このドアのデザインもまたそれぞれであり、ファサードの印象をさらに多様にしている。


照明は左右に2つぶら下げているのが多いが、こんな奇抜な照明も。これは何かの転用?


これは日本のMSタイルワークス製のタイルというが日本では見かけない柄。


建物の説明板に、これは戦前のテラスハウスで、マレー、中国、西欧のスタイルが折衷された典型的な
プラナカンハウスとの説明があった。左右の通気口は中国の吉祥デザイン。




この通りの名になっているKoon Sengは人名で、競売人、不動産仲介業者で、市長?でもあったようだ。
彼もまたプラナカンだったのだろう。


テラスハウスの側面。連棟だが「長屋」というイメージはなく、高級集合住宅といった感じ。


これはまた別のショップハウス。ポーチの床はセメントタイルが敷かれていることが多いが、これもまた
まるでカーペットを敷いたようで素敵なのだ!


らんまの透かしも中国風と洋風をミックスしたようなデザイン。


ドアが開いていた家を覗いたらヨガ教室をやっていた。インストラクターのお姉さんと眼が合ったら、
come、comeと入れてくれ、階段の下にあったタイルを撮らせてくれた。ありがと~~


市松状に貼られたプラナカンタイルは、ベルギー製のクジャク柄タイル。


これの赤色版が多治見の廃業したお風呂屋、布袋湯のファサードに使われている。赤で見慣れていたので色違いが新鮮!
ブルーが爽やか~~


さっきのテラスハウスの向かいに建つ8軒建のテラスハウス。さらにカラフル!!


こちらは皆同じタイルが使われているようだ。


しかし2階の窓下のレリーフはそれぞれ違っており、虎や獅子や鹿や鷺など、中国風のモチーフ。


いろんな形のベルが吊るされていたお宅。


どうやらベルコレクターらしい(笑)



mayumamaさんの奇声に振り向くと、遠目には特になんてことのない一軒家の住宅が。


しかしその塀は、パステルカラーのモザイクタイルがびっしり!!しかも色違いでピンクと黄色。カワイイ~~!


よく見ると小さな白い正方形は金色が散りばめられているじゃないの。こだわってる~~




そして塀の中のポーチ床もブルー系のモザイクタイルがいちめんに!


そして横へ回ると、また違った色のモザイクタイルが~~
このお宅の主人はモザイクタイルフェチとしか思えない!!


格子戸から裏庭を覗き込んでいたら裏口からおばちゃんが出てきたので、とても美しいタイルですね!とほめたら
写真を撮るのも快く了承してくれた。うちは普通よ、あっちの建物のタイルはみんな写真を撮りにくるよ、と。
いえいえ、お宅のタイルもかなりすごいですよ!!


この旅でいちばんのモザイクタイルハウスだった。


続く

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