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まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

雨の汐見橋線

2011-08-13 18:27:09 | 鉄道風景
もうだいぶ前のこと・・・

雨の休日、家でうだうだしていたら、友達と汐見橋線に乗りに行くという兄から
お誘いがかかって急きょでかけることに。


奈良育ちの兄たちは昔からの鉄道ファンながら汐見橋線には乗ったことがなかったらしく、ひと昔前の
車両やうらぶれた風情の駅々が、都会の片隅に残されていることにいたく感動している様子。


途中下車した木津川駅は、線路や駅舎のまわりにぼうぼうと茂った草がそぼ降る雨に濡れて野趣倍増!
雨の日の鉄道探訪もなかなかいいもんだ。




岸里玉出まで乗って汐見橋線完乗。ローカル顔してても都会の路線、ほぼ全線を複線で走る
汐見橋線は岸里玉出駅の少し手前で単線となり、本線沿いの一番端の6番ホームに到着。
この駅は特に面白味もないと思っていたのだが、、、連絡通路を渡って高野線のホームに行ってみると、
異常にホームが長い。先端の方はあきらかに古く、しかも柵で閉められている。
あっ、これは駅が今の形になる前のホームじゃないか?


私はかつてこの駅で汐見橋線が高野線とつながっていたことは知っていたが、どういう構造
だったかはよく知らなかった。
雨に濡れながら柵の手前まで行ってみると、おお!下にはチン電、そして玉出の変電所がよく見える。
変電所の裏あたりから上町台地が始まっていて、ホームの一番端は台地の中腹に掛かっている感じ。
駅の位置がずいぶん本線から遠かったのだな。それとも駅が独立していたのか。。。
思いを巡らせつつ歩いて戻る途中、ホームの下を何気なく見ると、うわっ、階段が残っている!
そのまま難波へ出ようと思っていたが、やっぱり下車しよう。


おぉ~、レンガの橋台が残ってるじゃないの。そしてホームの上屋、階段も、撤去されず
そのまま残っている。へぇ~


岸里玉出駅の周辺は歩いたこともあるはずだが、このあたりはあまりよく見てなかったのだな。



すぐ横にチン電の線路が通っている。ちょうど高野線をくぐる手前に・・・駅跡だ!ここで
南海線と相互に乗換ができるようになっていたのか。こないだ乗ったのに気づかなかったなぁ~


帰って調べてみると、チン電の駅跡は宮ノ下駅という駅だったようだ。


南海線は昭和60年まで岸ノ里駅と玉出駅の2つの別々の駅があり、それらが平成5年に
統合されて岸里玉出駅ができた。もとの岸ノ里駅も、高野線に古くからあった阿倍野駅を統合して、
本線と高野線の乗換駅として設置されたというから、結局三つの駅をつなぎ合わせたことになる。
上町台地にかかるホームは旧阿倍野駅の位置を引き継ぐものだろう。

駅が今の形になる前は、本線が地上を走りその上を汐見橋線がまたいで高野線の向かいの
ホームに入っていたという。ん~、想像がつかない。。。

高野線南側のかわいい踏切。


高野線のホームの先端がすぐそこだ。旧阿倍野駅はこのあたりだったのだろうか。



知っていると思っている場所にもまだまだ知らない歴史があるもんである。痕跡がそれを教えてくれる。


このあと西天下茶屋駅まで歩いて汐見橋に戻り、雨の遠足終了~

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汐見橋貨物駅の思い出 (たぬき2ちゃん)
2011-08-17 10:21:32
昭和30年から40年にかけて、南海高野線汐見橋駅は 国鉄湊町駅と並ぶ 大貨物駅だったのを覚えています。新なにわ筋線の半分ぐらいと西側のオートバックス クロネコヤマトまで全て 貨物駅と操車場と荷捌き場でした。国鉄と同ゲージのため 南海は独自で貨物部門をもっており、確か国鉄の貨物車も入線していました。原木の貨物輸送もあったようです。子供の頃汐見橋は人でごった返し、市場も3つあったのを覚えています。中学生のころは、すでに高野山行きは難波に移っており、住吉東までの各駅停車でした。また懐かしい話をしますね。おたぬ
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おたぬさん、 (ぷにょ)
2011-08-23 00:46:48
木津川駅が一大貨物駅だったころは水運もまだ生きて
いたのでしょうね。JR難波が湊町だったころ、、、
ついこないだのように思いますがもう思い出せません。
南海汐見橋駅のような感じだった記憶がうっすらと。。
なんばハッチができる前・・・OCATができる前・・・
線路が地上にあったころ・・・実際はそっち方面に
足を運ぶことはその頃ほとんどなかったのですよね。
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