ホップ☆ステップ☆モップ犬♪

ハンガリアン・プーリーの♂♀、ラスター&デイジーと暮らす日々

建国記念日の思い出

2008年02月11日 | ウルル家
昔話です。



建国記念日、1歳10ヶ月の娘が朝から熱を出していたので

昼のうちに休日診療所で受診しましたが、

夜になってゼーゼーと呼吸がおかしくなり、近くの総合病院へ行きました。

喘息もちではなかったんですが、要注意、とは言われていたんです。



内科の、年齢的にはベテランと思われる医師に、

「意識もないようだし、これは重篤だ」

と言われて、救急車で大学病院に。




意識・・・あったんですよ。

眠りこけていただけだったんです。。。

救急車に乗って、サイレンが鳴り始めたら

驚いてバチッと目を開けましたから!




内科医には子供の病気は分からないんだと思いました。




大学病院の医師も

「喘息じゃなくて仮性クループ。重篤ではないですねえ」

と、首をかしげる始末でした。




仮性クループ。。。気管になにがしかのウィルスが付いて、

その部分が腫れて気道が狭くなり、

呼吸が困難になる―という病気でした。




いつも泣き疲れてグッタリしていました




念のために…と入院した後での検査の結果、

「予想外に患部が腫れている。今後も急激に腫れる可能性あり。

気道が完全にふさがる事も予想され、その場合は病室での緊急手術になる。

手術室まで運ぶ余裕もなく、一刻を争っての切開なので、

傷跡は一生、残ります」

と言われました。




頭が真っ白に…と言いますが、そう言われた時の私の頭の中は、

モヤモヤが渦巻いているのに、脳の働きが停止したようでした。

ショックでなんにも言葉が出なかったです。




完全看護で、小児病棟には家族でも子供は入れなかったので、

3歳の息子は実家に預けて、私は病院に通いました。

面会に行くと、娘はいつも病棟中に響く声で泣いていました。

私にタコの様に張り付いて、絶対に手を離しませんでした。

何を話しかけても「やだ」としか言わず、

泣き腫らした真っ赤な顔を、何時間も私の胸にうずめたままでした。




何時間もこのまんまでした




面会時間が終わると、娘は力ずくで私から離されて、

檻状になっているベッドに入れられて、

号泣しながらガックリとうなだれていました。

私も父ちゃんも、声をかける事もできませんでした。

娘に背を向けて、サッサと病室から出て行くしかなかったんです。




毎日、日中の家の中はビックリするほど静かでした。

穏やかというよりも、寂しい静けさで。

お天気のいい日に、娘の病状が悪化しませんようにと祈りながら、

お雛様を出したんです。

雛祭りまでに治って、帰って来てくれるといいなあと願いながら。

家族がみんな元気で過ごせたら、

それだけでいいなあ・・・って思った。

平凡で、特に何でもない日のありがたさが分かりました。




病院に慣れたころ。左手は点滴です




一週間も過ぎ、面会に行って病棟のドアを開けた時に

おや?今日は娘の泣き声が聞こえないぞ?

と思ったら、やっと環境に慣れて、看護婦さんと遊んでいたんです。

一時はどうなるかと祈るような気持ちで過ごしましたが、

少しずつ回復してくれたのです。

十日間の入院でした。




退院直後?笑い過ぎ~!




2月11日が巡ってくるたび、思い出します。。。

あれから十年経ちました。

でも、やっぱり思い出します。

きっと、何年経っても、

お雛様を出すたびに思い出すんでしょうね。。。








長々と、すみません~~~。読んでくれてありがとう

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