

◆その後 2010年7月にもこの山荘に泊まりました。写真を追加して多少内容も追記してあります。
白馬岳山頂直下の山小屋、白馬山荘です。
2008年に二泊三日で白馬岳へ登った時、一日目は白馬大池山荘でテント泊デビューしたはいいのですが、
その晩の骨の芯まで凍りそうな寒さに完璧にへこたれたプカプカは、二日目は白馬山荘に宿泊させてもらいました。
おかげで広くて快適な北アルプスの山小屋を初体験することができ、この後の山行に多大な影響をもたらしてくれた場所です。
料金など山荘の詳細は公式ホームページでご確認ください。
※最近「 白馬山荘 個室 」で検索してこのページに訪問して来られる方が急増していますが、このレポートでは料金そのほかを詳しく調査していません。
白馬山荘の個室料金はルームチャージ代として別途かかるそうですが、公式HPでも詳しい金額を提示していないので、直接山荘に確認しないとわからないようです。
白馬山頂から見下ろす山荘
◆2010年再訪した時は受付の場所が別棟に変わっていました。(スカイプラザ向かいの棟)
夏の混雑期だけなのかな?
白馬山荘の水場(2008年現在)
◆2010年時点ではこの水場付近は関係者以外立ち入り禁止になっており、閉鎖されてました。
詳しくは最後のお水情報を参照。
早朝の白馬大池山荘の水場は凍り付いて一滴も水補給できなかった為心配だったけど、
白馬山荘の水場はたっぷり出てました。でも早朝はやはり凍って出なかったそうです。
(翌朝チェックしたら水は出ました。昨晩の冷え込みが特別ひどかったようです)
山荘脇にあるテーブルからは
剱岳から槍ヶ岳まで見渡せて、
いい休憩場所です。

併設のレストラン スカイプラザ白馬
この日(10月初旬平日)は営業してそうな雰囲気は
ありませんでした。

◆2010年再訪時はスリッパがありませんでした。
山小屋体験三度目。今回は突然の小屋泊まりだった為、どんな感じなのか下調べも甘い状態でちょっとドキドキでした。 大部屋だけだったらやだな…
でも、この山荘には女性専用の小部屋(6畳)があるとのこと。よかった~ (ハイシーズンは要事前確認)
やっぱり見知らぬ男性客と相部屋になるのだけは苦手です。 とっても安心しました。
◆2010年7月も女性部屋として6畳の小部屋を与えてもらえました。
女性専用部屋
2号館2階、収容人数三人(ピーク期は多分5人)の小さな6畳の和室です。
窓の外は杓子岳・鑓ヶ岳や剱岳までがよーく見えてとってもいい眺めでした。
結局他に女性のみの宿泊客はなかったので、一人で貸切状態となりました。
◆2010年の宿泊は違う小部屋を与えてもらいましたが、最初に使用した布団にダニ?トコジラミ?南京虫?がいたらしく、
腕を点々と数箇所喰われてしまいました。(その後一ヶ月近く経過しているが、未だに腫れが引かずかゆい)
少し汚いとか湿ってるとか臭いとか、これまでは我慢できたけど、山小屋でこの類の体験は初めてだったのでショックでした。
布団を変えたらそちらは大丈夫でした。今後は何か対策考えた方がいいのかなぁ
この山荘は3つの宿泊棟があるそうです。2号館3階の様を観察しに行ってみました。
ここが白馬山荘の大部屋(相部屋)になるのかな?
二人ずつの半小部屋状態になってて仕切があります!
山小屋の詳細情報ってネットではなかなか入手できないので、大部屋っていうと決まって
ひとつの大きな部屋にみんなで詰込まれるものだと思ってました。
概念がくつがえされましたー。
ここいいな~ この壁一枚あると全然違いそうですよね。ここはハイシーズンでも泊ってみたいかも。
売店(◆2010年は期間限定の閉鎖、スカイプラザの売店を利用) 乾燥室 (◆2010年7月はストーブがついててすぐ乾かせました)
大きなテレビのある談話室。お茶・お水が用意されてます。(◆2010年お茶・水 テーブルなし)
図書室もありました。(◆2010年場所が変わり狭くなってました) 大食堂はとっても広い!
談話室の手前には自炊場。ここで晩御飯を自炊して食べました。流し台もあります。
すぐ脇には自販機がありました(酒類のみ)。まさか山小屋に自販機あるとは。
◆2010年7月はここの水道が山荘の水場だと案内されました。 消灯後も炊事場の電球はスイッチを入れれば点灯するので、
夜間や日の出前に荷物を整理するなど、部屋でできない物音の立つ作業はここでできます。
トイレ ・ 洗面台(鏡ひとつあり)
掃除がよく行き届いていてきれいなトイレ。戸数が多いので並ばなくて済みそうです。
◆トイレ前の水道台の水は飲用不適の張り紙あり。 真ん中に小さな鏡が一個付いてたのが便利でした。
消灯時間後も廊下やトイレ付近には暗めの常備灯が点灯しているので、ヘッドランプがなくても行動できます。
2010年はこの台の右端に物置台ができており、アルコールスプレーが置いてありました。
他の宿泊客は1~2組いるかいないか、ぐらいでしょうか。
夕飯時に1組の中高年パーティが談話室の辺りでにぎやかにしてるだけでした。
平日とは言っても紅葉盛りの10月初旬。白馬はこんなに空いてしまうものなのかな?
7月のお花と白馬山荘
白馬岳の形はここから見ると尖ってて、すてき
飲用可能な沢水ポンプアップ。無料です。
2008年に取材した時に載せた小屋外にある水場の蛇口の写真は、2010年には一般者進入禁止になってました。
たまたま質問した小屋の人が超新人だったらしく「館内の自炊場が水場です」という案内を繰り返すばかりで、
外にある蛇口のことも知らないし、緊張し過ぎて細かい質問に対して的を得た答えを返してくれなかったので、
わからずじまいになってしまいました。
館内の自炊場は宿泊者しか入れないような奥まった場所にあるので、外来者はどうしたらいいのか現在は不明。
受付に声を掛ければ許可がもらえるかもしれません。2008年は外来者も無料でした。
【日の出・日の入りを見るためのマメ情報】
山頂までCT20分で着きますが、小屋の人に教えてもらった情報によりますと、
上まで登らなくても小屋を出て側面を東側まで歩いていくと突き当たりに出て、
そこは東に面した崖になっているけど山頂まで続く裏ルートがあるので、
少しだけ上に出れば日の出を見られるテラス状の広場がありました。10分かからない程度。

立山連峰も白馬杓子も白馬鑓も、遠く槍ヶ岳まで見える場所なので、手近でいい条件かと。
しかしながら、人の多い朝は山小屋で朝ごはんを食べる人がサンダルで集っているので、
多少混雑した状況になります。
もう少し静かにゆったり朝日を楽しみたい人はやっぱり山頂がベストですが、先ほどの人気のスポットからちょっと登ると開拓者・松沢貞逸氏の石碑があり、そこからも日の出の空が広く見渡せて、少し空いてます。(平日 7月の例)
山頂までの道は、よっぽど東寄りの崖っぷちに無防備に立ち入らない限りは、日の出前の暗い状態でも危険なく登れるルートになってました。
日の出より大分早くあまり真っ暗な時間帯に歩く場合は確認できていませんが、
ヘッドランプがあれば多少道が不明瞭でも山頂まで見誤る心配はなさそうです。

日の入りは小屋の前にあるテーブルベンチからも眺めることができますが、やっぱり広々ゆったりを望む人は、山頂まで行かなくても松沢氏の石碑付近から日本海に沈む夕日を眺めることが可能です。
日没頃のテーブル付近はやはり宿泊者でにぎわっていました。テーブルの近くにヘリポートがあって、そこもちょっとしたテラス状になっているので、そこにたむろしても夕焼けに染まる名峰や日の入りを眺めることができます。
白馬岳山頂部と直下の白馬山荘
夜、南側に面している部屋の窓からは西と東の麓の灯りを見下ろすことができました。
北アルプスを挟んでお互い見合うことのない町の夜景を、両方一度に眺めることができる…
この感覚が山上一泊の醍醐味なんですね。もっともっとたくさん味わってみたい。
でも、やっぱり大部屋に詰込まれるのだけは考えても憂鬱です。
せっかくテントを持っていても、それを担いでどこまでも登り、そして下る体力がないうちは
プライバシーを求める気持と体力不足との葛藤です。(その割に努力しないの なぜなのだ)
2008年10月の白馬岳レポート→
2010年7月の白馬三山レポート(作成進行中)→

いつもご訪問ありがとうございます!
このレポートがあなたのお役に立ちますように
以前、北アルプスの山小屋に泊まった時に相部屋になった年配の女性と話をしていたら、「南アルプスには行きたくない(小屋が原因)」っていっていました。まぁ、素朴な山小屋は山小屋っぽくていいといえばいいんだけど(汗)
プカプカさんの小屋レポはほんと参考になります。
以前の仙丈小屋のレポを見て、寝具、食事無しの素泊まり1泊で7月中に行きたいなぁと思っています。
せっかくだから1泊で行きたいのですが、せっかく行くのだからテント泊をしたいなぁと思っていますが、仙丈小屋ではテント張れないですもんね。かといって、北沢峠で一泊だと翌日帰るだけでもったいないし。翌日甲斐駒に行くなら別ですけど。どうせ泊まるなら山の上で泊まりたいですよねぇ。
日帰りしてしまう健脚な方も多いみたいだし。
このブログでも北アや八ヶ岳はきれいな小屋が多いって薦めて下さる声も多いです。
チャマさん仙丈に行くんですか、お花いっぱい咲いてるといいですね~
仙丈は北側を歩けば沢沿いで水が豊富だし、小屋にも充分な水量の水場があるし、水に困らない山という印象が強いので多少の身軽でも何とかなりそうです。
寝具なし素泊まりされるんですか?床が畳じゃないので寝袋だけだと固いですよ~夕飯が終るまで居場所がないし…
テン場があればいいのにって私も思いました。
そうそう、どうせ泊るなら山の上がいいですよねぇ!
天気がよければ日没・日の出が見れるんですもの。中腹だと日の出にあわせて山頂に立つには暗い内から登らなくちゃならないし、樹林帯を夜間に歩くのはパーティ組んでないと怖くでできません。
チャマさんの仙丈ヶ岳がお天気に恵まれますように。
来月辺りに「栂池-白馬大池-白馬岳」の往復で、白馬山荘に泊まろうと思っていたので、参考にさせて頂きました!
テント持参で行かれるなんて、憧れます。
私は年金生活の両親に連れられてる内に、山登りにハマって来ているところです。(*^_^*)
過去レポも参考にさせて頂きますね~♪
8月の白馬は混んでそうですね、参考にしていただけたらうれしいなー
ご両親も山登りするなんてすてきです!最初は連れられてでも、山って行ってるとどんどんはまってくんですよね、
マユミさんもそのうち山登りたい病が発症してしまうかも(^^;
こちらで参考にさせてもらって、8月の上旬に「白馬山荘」に泊まって来ました!
ちなみに大部屋(相部屋)っていうのが別棟(宿泊受付と同じ棟)にあって、いわゆる本当の大部屋(カイコ棚式では無い)でした。
我が家は最初、2畳個室(3人で使用予定)を予約して行ったんですが、すいてるということで個室料金無しで6畳の個室に割り振ってもらいました。
そういう所は臨機応変に対応してもらって、嬉しかったです。(なんせ個室料金は2畳で¥8,000プラスだったので(苦笑))
これからも小屋情報を楽しみにしてま~す。
何の仕切りもない普通の大部屋もあそこにはあるんですか?ほほー かなり大きい施設だから全部見れてないんですが、本当に広いんだな~
個室で、と予約していたのに個室料金なしで、さらに大きい部屋を割り当ててもらったというのは素敵な情報です!白馬山荘はそういうところ懐も大きいんだなー。ますます気に入りました、絶対また泊まろう。
事後報告大変参考になります、ありがとうございました~