
詳細は種池山荘公式ホームページでご参照ください。
この山荘には9月中旬の平日、鹿島槍ヶ岳まで二泊三日で縦走する際の下山に泊まりました。
シーズンはずれの平日なのでとても空いている環境での取材です、ご参考まで。
ここは鹿島槍ヶ岳や針ノ木岳・蓮華岳へ縦走する中継地にもなり、扇沢登山口から爺ヶ岳へ余裕を持って登りたい場合にも適した場所にあります。
秋は紅葉に染まった稜線を散歩がてらプラプラ歩けるような素敵な場所。
受付から夕飯までのひと時を優雅に楽しめます。
そして山荘周辺はそれはもう圧巻なチングルマの群生が広がっていました。
チンさんがいーっぱい。それはもういーっぱい! 撮りきれませんっ
果穂だけでも相当な数なので、お花の時期はかなりなものでしょうねぇ
これまでの登山でここまでの規模のチングルマ畑は見たことがなかったので驚きました。
花の季節もいいけど、真っ赤に染まる秋の草紅葉も素敵だろうなぁ…

外観は屋根の辺りがさびているように見えて古めいた印象ですが、中は近年改装されたようで真新しくきれいな様子でした。

「18:50からNHK天気予報をテレビにてご覧いただけます」と案内書きがあります。
夕食時など館内放送を通じてアナウンスされます。
夕食後にはこのロビーで何かの映像を上映するとか言ってました。
受付には数名の女の子がいて、これがみんな超かわいいんです。こんな山の中にこもってるなんてもったいないくらい。すっぴんでこれだけめんこいなら、化粧して街に出たらかなりのものと思えるようなかわいらしさです。


全館小部屋タイプになってます。
階段を上がって二階の部屋に案内されました。
この日は空いてるから一室一人で使ってもいいとのすてきな配慮が

前日の冷池山荘では女性パーティと同室になって何かと神経すり減らして大変だったので、一人っきりで過ごせることがとてもありがたかった~

館内でも小さな部屋はお布団が4組。一人一畳のスペースです。
同経営の冷池山荘と比べると布団は少し古めの匂いでしたが、臭くはないので快適に眠れました。
消灯20:15。

なんと、内カギがついてます。
山小屋でこれはすごいです。
完璧なプライバシー空間の確保。
これがあるとかなり安心できる女性も多いのではないでしょうか。
私も初めての山小屋泊まりの時、宿泊客も少ない状態で一人で小部屋を使わせてもらった夜は、廊下を歩く足音に敏感に反応してしまい、落ち着いて眠れませんでした。

部屋の窓からは山並が見えます。
あれもしかして針ノ木とか蓮華かなぁ

廊下の様子。
中二階みたいな不思議な造りになってます。
洗面台には蛇口がふたつ。鏡はついてません。物置台もないので、小物は窓の桟に置きます。
更衣室がありました、これもうれしいですね。中に姿見の大きな鏡あり。椅子・照明つき。
カメラのバッテリー切れで暖めて復活させながらの撮影の為、あまり分かりやすい画像が残せませんでした。

トイレ(そんなわけで画像残せず)前の手洗い場です。トイレは男女別ですが、この場所は共同となります。
小さな鏡と手拭き用ペーパータオルがありました。トイレは洋式で(和式もあったか忘れた)水洗だったような…。うおー忘れた
紙あり、使用済みは備え付けの箱に捨てます。
喫茶室“チングルマ”。
ここの図書コーナーにもコミック『岳』があったので、冷池山荘の続きを読みました。
(山小屋で読むと自分が遭難・滑落した夢を見そうな内容ばっかりなんですが…)
宿泊客が少ないおかげで、自炊場でいれた紅茶と持参のケーキ菓子を食べながらひとり日向ぼっこ。
しあわせ~ぃ

玄関を入ってすぐ左手にあります。
さっきのケーキ(イチゴスペシャル)でお腹いっぱいになったし、明日は楽に下るだけなので夕ご飯は食べませんでした。
山にいるとどうもいつもの食欲が出なくて困ります。
いつも行動する為に食べてる感じです。
(しかし持参の柿ピーは食べた…)

乾燥室。
自炊室と部屋続きになっていて、地面は土です。
ザックをデポしていく場合ここに置いて行けるそうです。
注意書きには「雨の日以外火はつけません。
ハンガーはお一人様1本となります。
受付にてお受け取りください」とありました。

小屋の脇にある種池。この前を通過します。

徒歩1分位の近場にありましたテント場です。小石が散らばってますがよく整地されてます。
樹林に囲まれているので眺めはありませんが、強風時は安心かなー
この場所の脇には針ノ木岳に続く登山道があるので人の通行がありそうです。
テント泊・外来用のトイレは画像がありませんが、チップ制で小屋の脇にありました。
和式・紙あり・手洗い水あり。
水場は冷池山荘同様、小屋外から給水場の受付に声をかけて給水してもらうシステムです。
(詳細は下記にまとめてあります)
食事付きで宿泊予定の方には申し訳ありませんが、プカプカはいつも素泊まりなので、夕ご飯のことは何も取材できていません。
ここの食堂は時間外は入れないような専用階段の下にあったので、どんな様子か未確認。
【種池山荘のお水情報 まとめ】
冷池山荘と同じく、沢水ポンプアップで保健所の認定済み、飲用可能です。
飲み放題ではなく計量販売で、宿泊者には1リットル無料のサービス券が配布されます。
この券は同系列の冷池山荘・新越山荘でも共通利用可能です。(紛失時は有料に)
給水可能時間については未調査ですが小屋の営業時間内のみ水受付で注文して給水してもらいます。
金額についても画像を残せず未調査ですが、多分冷池山荘と同じなので、下記に詳細をコピーしておきます。
水:1リットル150円(0.5リットル 80円)
湯:1リットル200円(0.5リットル 100円)
茶:1リットル250円(0.5リットル 130円) [以上は冷池山荘の料金設定]
小屋内の水道(洗面台・トイレ手洗)は天水を塩素消毒してある為、歯磨きなどでも口内に入れないことを推奨されています。
【日の出を見る為のマメ情報】
朝陽の昇る方角には爺ヶ岳があるので、山頂に立たなければご来光は見れません。
展望のいい爺ヶ岳山頂(南峰)まで一時間なので、日の出に合わせるにはまだ暗い内から登る必要がありますが、背よりも高い植物は生えていないし、道のはっきりした低木やハイマツの間の道を少しくぐればあとは岩ゴロの道なので、大体明るくなってくる頃には道も見極めることができて、苦労しないで済みそうです。
プカプカはここでは日の出は見に行かず(面倒臭さに負けた)小屋近辺をうろうろしながら朝を迎えたので、夜歩行の詳細は不明でした。
ちょっと歩くだけで見晴らしがいいので、じわじわと明るくなって行く中で
朝焼けに染まるいろんな名峰を眺めるのも気楽で贅沢なものです。
ほんの少しだけ高い所まで登ってみると槍ヶ岳まで見えますよ~
針ノ木岳と蓮華岳。蓮華の左の肩越しに遠く写っているトンガリが槍ヶ岳。隣が穂高。
こんな景色がたいして登らずに見れてしまいます。
鹿島槍ヶ岳もこんなにきれい。 昨日泊まった冷池山荘が光ってる。
少し高台からなら立山も剱(写真は見切れ)も見えます。
サボって山頂まで行かなくても大満足でした。
稜線上の山小屋ってこんな風に手軽に展望が楽しめるのが魅力ですよね。
二泊三日かけると、ゆったりとした山時間を過ごせるからほんとに楽しいです。
あんまりがんばりたくない時、爺ヶ岳だけ目指してまた種池山荘に一泊登山しに来たいなぁ
鹿島槍ヶ岳から爺ヶ岳に続く稜線から見る、種池山荘と槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳レポートです→
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まことに勝手ながら、しばらく新規投稿へのコメントは受付しない設定にさせていただきます。
こころに余裕ができたらまた再開したいと思いますので、その時はまたよろしくお願いいたします。