2007年11月27日 8:50 家族に見送られ手術室へ。
全身麻酔+硬膜外麻酔が施されます。
硬膜外麻酔は背骨の中の脊髄のそばに細いチューブを入れ、そこから麻酔薬を注入します。
手術後もここから麻酔薬や鎮痛薬(麻薬)を入れることができます。
全身麻酔で呼吸は止まるので、管を口から気管の中まで入れます。
この管を通して人口呼吸。
私が眠っている間に手際よく順調に手術は行われたようです。
右上葉切除とリンパ節郭清。
手術終了して麻酔から覚めると同時に、「大きく息を吸って下さい。」と主治医の声。
うっ!息が出来ない。苦しい~!と焦る。
手術中は自力で呼吸していなかったので、意識しないと呼吸出来ません。
もう一度医師の声。「はい大きく呼吸して。」
ああ息が出来た。良かった♪ 死ぬかと思ったよ。
喉から管がずるずると抜かれる。
周りで何やら難しい医学用語が飛び交っています。
寒い!冷凍庫の中にいるように寒い。
又主治医の声。「電気毛布被せてあげて。寒がっている。」
なんて頼りになる先生なのでしょう。
すぐに温かい物が被せられた。
でもまだ全身ぶるぶる、歯はガチガチ。
「もう1枚被せて。」と適切な指示。
じわぁっと温かくなって来ました。感謝、感謝。
12:45 ICUに移動。
暫くして家族や親戚と面会。3名以内で5~10分以内の制限。
「良かった、良かった。」と口ぐちに言っている声が聞こえました。
お礼の言葉をひとことでも言いたかったけれど、目は開かないし、返事も出来ない。
次に姉が面会に。
姉の話しかける声にやっと頷く事が出来ました。
家族は主治医から手術についての説明を受け、切除した物も見せて貰ったそうです。
感想は「レバーみたいやったな。」だそうで・・・
私も一目だけでも見たかったですが、それはすぐに病理検査に回されました。
ICUでの格好、なんだか笑えますね。
足に装着したこのエアマッサージャーが気持ち良くて気持ち良くて。
後はもう痛くて痛くて・・・
切ったのが肺なので、呼吸する度にとんでも無く痛いのです。
エアマッサージャーだけが生き甲斐(笑)
足の先の方から段々と上に向けて圧迫して来て、一番上まで達するとパッ弛緩して、又圧迫が始まっての繰り返し。
一生着けていたいと思いました。
退院の折りにはお持ち帰りしたかったです。
取り敢えず、手術はこうして無事終了しました。
今回もコメント欄は閉じています。