カウントダウンはまだ

余命8カ月を遥かに超えて

肺癌手術当日

2012-03-18 09:28:00 | 2007年のできごと

 

2007年11月27日 8:50 家族に見送られ手術室へ。

全身麻酔+硬膜外麻酔が施されます。

硬膜外麻酔は背骨の中の脊髄のそばに細いチューブを入れ、そこから麻酔薬を注入します。

手術後もここから麻酔薬や鎮痛薬(麻薬)を入れることができます。

全身麻酔で呼吸は止まるので、管を口から気管の中まで入れます。

この管を通して人口呼吸。

私が眠っている間に手際よく順調に手術は行われたようです。

右上葉切除とリンパ節郭清。

 

手術終了して麻酔から覚めると同時に、「大きく息を吸って下さい。」と主治医の声。

うっ!息が出来ない。苦しい~!と焦る。

手術中は自力で呼吸していなかったので、意識しないと呼吸出来ません。

もう一度医師の声。「はい大きく呼吸して。」

ああ息が出来た。良かった♪ 死ぬかと思ったよ。

喉から管がずるずると抜かれる。

周りで何やら難しい医学用語が飛び交っています。

寒い!冷凍庫の中にいるように寒い。

又主治医の声。「電気毛布被せてあげて。寒がっている。」

なんて頼りになる先生なのでしょう。

すぐに温かい物が被せられた。

でもまだ全身ぶるぶる、歯はガチガチ。

「もう1枚被せて。」と適切な指示。

じわぁっと温かくなって来ました。感謝、感謝。

 

12:45 ICUに移動。

暫くして家族や親戚と面会。3名以内で5~10分以内の制限。

「良かった、良かった。」と口ぐちに言っている声が聞こえました。

お礼の言葉をひとことでも言いたかったけれど、目は開かないし、返事も出来ない。

次に姉が面会に。

姉の話しかける声にやっと頷く事が出来ました。

 

家族は主治医から手術についての説明を受け、切除した物も見せて貰ったそうです。

感想は「レバーみたいやったな。」だそうで・・・

私も一目だけでも見たかったですが、それはすぐに病理検査に回されました。

 

 

ICUでの格好、なんだか笑えますね。

足に装着したこのエアマッサージャーが気持ち良くて気持ち良くて。

後はもう痛くて痛くて・・・

切ったのが肺なので、呼吸する度にとんでも無く痛いのです。

エアマッサージャーだけが生き甲斐(笑)

足の先の方から段々と上に向けて圧迫して来て、一番上まで達するとパッ弛緩して、又圧迫が始まっての繰り返し。

一生着けていたいと思いました。

退院の折りにはお持ち帰りしたかったです。

 

取り敢えず、手術はこうして無事終了しました。

 

 

今回もコメント欄は閉じています。

 

 



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