反吐が出る

「病む」とか「病んでる」という言葉を簡単に使うヤツを見ると吐き気がする程腹が立ちます。

まるで自分に責任がないかのようにこの言葉を使う。自分が病的な状態であり、その為に負の感情を前面に出したり、非社会的な言動をするけど仕方ないのです、と言いたいのでしょう。

つまり、精神が不健康です、と。

往々にして人は、人と接する中で傷付き、悲しみに出会うのでしょう。自分の全てを晒け出す程に痛みはひどく、その反面喜びは大きい物です。
自分の心に痛い事を人と接する中で感じ、「病んでる」とか言い出してるんですよ。

でもその関係を築いたのは自分でしょう。他人と自分の関係を見誤るなんて、ごく自然で普通の事だし、そんな事を理由にまた違う他人を不快な気持ちにするヤツなんて最低ですよ。気分一つで物を言うヤツが社会的に信用出来る訳ないです。

日本には、「察する」とか、「思いやる」等の素晴らしい文化や感性があります。そうやってお互いをいたわったり、慰めたり、力を合わす事が出来るんです。一見無感情で無機質な社会のようでも、どこかそういう機能を持つ関係をみんな持ってるんじゃないでしょうか。

おれと同年代や、少し若い世代には、この言葉を多用するヤツらが沢山居ます。

おれは、今迄に何人も、心が壊れてしまった人を見てきました。本当に辛い事があり、手遅れになってしまった人を何人も知っています。
そして、その内の何人かは、もうこの世からいなくなってしまいました。

人は、心が壊れたら生きていけないんです。死にたいと思った事はみんなあります。おれもあります。でも、生きてるんですよ。

平気で「病んでる」とか使うヤツらは、真面目にそれを言いいます。そして、自己暗示と、診断書と、薬があれば病気の出来上がりです。

なめんなよ、と。お前はお前の為だけに存在してる訳じゃねぇぞ、と。ありとあらゆる関係の中に、きっちりお前は生きてるんだよ、と。

今日、心が壊れかけた友人と話をしていました。その友人はいろいろな事の結果に心を患ったのですが、それを自分の歩んだ人生が悪いのだ、と言いました。それは真理だと思いました。悔しくて、悲しいけど、おれには答えが無かったです。

自分と、幸せな人生に「病んでる」ヤツ。反吐が出ます。無力な自分に裏切られても、叫びましょうよ。くだらない事も、笑えない事も、精一杯やれば良いじゃないですか。



精一杯、やれるおれらは幸せです。

佐藤様☆