防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

京都 日野小学校の現在の防犯体制

2006年01月05日 | 子供の防犯


今日は、京都の日野小学校の現在の防犯体制につ
いて述べさせて頂きたいと思います。

このブログのお気に入りににも登録しております
「こども・がっこう・公園:直談判」のブログに
日野小の現在の状況が掲載されておりましたので
こちらのブログでも取り上げたいと思います。
京都 日野小学校の現在の状況

【日野小事件の概要】です。
1999年12月21日、男が市立日野小に侵入し、
校庭で遊んでいた2年の男児(7)を刺殺した。
翌年2月5日、この事件の容疑者の男(21)が、
府警に任意同行を求められ、逃走、公団住宅から
飛び降り自殺した。男は犯行をほのめかすメモを
所持していた。

以下は読売新聞HPからです。
伏見・日野小男児刺殺事件から6年 板野校長に聞く
(以下は読売新聞記事からの抜粋です)



『でも、子どもを狙った事件が続く一方、少年犯罪も後を絶ちません。
「悲しむだけではだめ。犯罪をしない子どもを育てる教育も、自分
たちの手でしなければ」という気持ちが保護者や地域にも芽生え、
状況が変わり始めました。

 PTAらによる「子育てを考える会」ができ、親子や人のつながり
を大切にしようと紙芝居や講演会などを開いています。今年6月には、
地域で「子ども見守り隊」が発足し、都合のいい時間に散歩や掃除、
買い物などをする方式で、現在126人にまで増え活動してくれてい
ます。

 学校でも「危険なことをしない」よう、日々教えています。物を投げ
ない、廊下で走らない、けんかをしても手を出さないなど、子どもが
立ち止まって考えるように教えることも大切。これは家庭でも教え
られますよね。

 正門は今も常に開けています。保護者や地域の人に出入りしてもらい、
人の目で監視するのが正しいと考えてきました。しかし、悲しい事件が
続き、今後どうするかは検討中です。警備員より教員を増やしてほしい。
守るだけでなく、育てることが必要だと思う。』



板野校長先生の記事を読ませて頂き、子供を犯罪者にさせない工夫や
地域の子供を守る取り組みなど素晴らしい活動もあったのですが、
上記の「こども がっこう こうえん」ブログの管理人さんと同様に
「学校の正門を常に開放している(今後の開放は検討中との事)という
点に疑問を持ちました。
昨年、この管理人さんが日野小を直接訪問した時も午前中だったよう
ですが正門も全開で全くの無人だったそうです。

「人の目で監視する」という方針は良いですが、果たして人員が
不在でゲートを全開の状態で「子供たちを守っている」と言える
のでしょうか?
守っていると言うのであれば、警備員・ボランティアどなたでも
良いですが何らかの形で出入管理が行なわれていなければなりま
せん。その人たちが学校関係者(児童含む)、家族、地域住民と
不審者を区別する役割を果たす訳です。校長先生のお話のように
「人の目で監視する」という事が本当に実施されているのならば
、この管理人さんが日野小を訪れた際にも何らかの声掛けが行な
われていても不思議ではありません。

これらの機能がない状態での正門の開放は「単純な開放」であって
「安全とはまったく無縁のもの」としか言いようがありません。

この点は子供を預かる学校や保育園関係者の方々には特にご理解頂き
たいと思っております。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まちお)
2006-01-08 22:20:02
こんばんは。

すっかり遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。



開かれた学校を履き違えている方が依然として

多いようですね。

門を開けば開かれた学校となると言う発想は、極めてばかげた話だと思います。

それなら、明るい家庭を築く為には、家中の照明を一晩中つけておけばいいのか?と言う事になってしまいます...

防犯の基本は「鍵掛け、声掛け、整理整頓」

これは、学校でも、自宅でも、町でも変わらない事だと思うんですが。



今年は、去年よりもいい年にしたいですね。

本年もよろしくお願いします。
返信する
おめでとうございます (Ken)
2006-01-09 01:20:33
To.まちお様



明けましておめでとうございます。

こちらこそ、本年も宜しくお願い

致します。



たしかに門を開ければ開かれた学校に・・

と、これと同じような学校が多いですね。

逆に正門を閉めて、監視カメラを設置して

警備員を配置しているから大丈夫と変に

安心してしまっている学校もあります。

ハード面を充実させても、それを使用する

人間のソフト面の対策が置き去りになって

いるところもあります。



これらのバランスが大事ですね~。

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