防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

女子中学生を連れ回した疑いで専門学校生を逮捕 /愛媛

2006年05月10日 | 子供の防犯


女子中学生を連れ回した疑いで専門学校生を逮捕 /愛媛


 松山南署は1日、松山市内の専門学校の男子生徒(18)を未成年者
誘拐の疑いで逮捕した。調べによると、先月14日午後4時45分ごろ、
男子生徒は下校中の女子中学生(14)に「友人の家を教えてほしい」と
声をかけ、運転していた車に同乗させた。男子生徒は約5分にわたって連
れ回したが、危険を感じた女子生徒が車から飛び降り、通りがかった人が
通報した。けがはなかった。同署は動機などを調べている。

5月2日朝刊(毎日新聞)

ヤフーニュース

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少々前のニュースからです。
容疑者の専門学校生は女子中学生に「友人の家を教えてほしい」と
言葉巧みに話しかけ、車内に乗り込ませたようです。

このような犯罪者の声掛けのパターンは、いくつかの傾向には区分
できますが、犯罪者によって本当に多種多様です。

また本来、子供の教育の上、道の分からない人などの困っている人に親切
にする事は素晴らしい事です。「危険だから・・」と困っている人を助け
ないようにお子さん方に教えるのも悲しい話です。

そこで我々の防犯教室では、「困っている人には、どんどん親切にしよう」
と子供たちに伝えています。ただし、相手との安全な距離(両手を伸ば
して相手と触れない距離)を保った上での事です。

困っている振りの人と本当に困っている人は、「目的」が異なります。
道が分からない人を例に挙げると、本当に困っている人の目的は「無事に
目的地に着く事」です。そこで、子供たちに道を尋ねる場合も「道さえ
分かれば」、子供たちの案内の方法などは特に問題ではありません。
ところが、道が分からない振りをした人(不審者、犯罪者)の目的は、
「ターゲット(児童等)を車内や周囲から死角になる場所に連れ込み、わい
せつ行為等を行なう事」が目的です。人間は「目的」が異なれば、当然、
「行動」も異なってきます。それらが微妙な兆候(サイン)となって、身体
の動きや言動に表れてきます。また道が分からない人を例として挙げると、
不審者や犯罪者の場合は、道の案内よりも「車に乗せる事」や「(死角に)
連れ去ること」に非常に固執します。それが目的だからです。
だから、子供たちは人や車に絶対に近づかないで、道を教えてあげれば
良いという訳です。場合によっては周囲に大人がいれば、その人に状況を説
明して道案内をしてもらうのも1つの方法です。これらの行為だけでも十分に
、本当に困った人の役には立つ事が出来ます。

「子供への危険(リスク)が少ない状態で出来るだけ親切はする」という
形が子供たちには宜しいのではないでしょうか?

恐らく愛媛の事件の女子中学生も車に乗って、「この人は困っている人で
はない」と判断出来る犯人の不審な兆候(サイン)に気付いたから、危険を
冒してまで移動中の車内から逃げ出したのでしょう。

このように不審者や犯罪者と接触してしまった後では、自身が取れる対策も
より危険度が高く難しくなってきてしまいます。そのなる前に普段から危険に
近づかない方がより安全です。

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