通り魔 中２にスプレー噴射 薩摩川内市被害相次ぐ

通り魔　中２にスプレー噴射　薩摩川内市被害相次ぐ　


七日午後八時ごろ、鹿児島県薩摩川内市東大小路町の歩道で、
自転車で学習塾に向かっていた近くの中学二年の女子生徒
（１４）が、前から歩いてきた若い男にすれ違いざまに顔に
スプレーを吹き付けられた。女子は口の中に液が入り、のど
の痛みを訴えて病院で手当てを受けた。川内署は傷害事件と
して捜査している。

　同署の調べでは、男は黒っぽいウインドブレーカーを着て、
走って逃げたという。現場付近では一月八日以降、同様の手
口で女性がスプレーを吹き付けられる事件が四件発生しており
、同署は同一人物の犯行の可能性が高いとみている。
（西日本新聞）

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詳細は不明ですが、この事件は護身用具としてはポピュラーな
防犯スプレーを悪用した事件のようです。
私も訓練などで何度もこのような防犯スプレーを体験していますが、
いまだに「慣れる」事はないです。効果は大きいと思います。
車の中にガスが充満して苦しんだり、家の中で噴射して家族全員に
まで被害が及んだりと防犯スプレーの話には事欠かない状況です。

ここで防犯スプレーについて説明致しますと、一般に防犯スプレー
には２種類があります。

○「ＯＣガス」・・・トウガラシを主成分
○「ＣＮガス」・・・催涙成分を主成分

それぞれの効果（噴射されると）は、

○「ＯＣガス」・・噴射された瞬間から喉、鼻、眼に強烈な痛み、
　　　　　　　　　激しく咳き込む
○「ＣＮガス」・・顔面が熱くなり、涙が止まらなくなる

それぞれの長所と短所は、

○「ＯＣガス」・・薬物中毒者や泥酔者にも効果有り、あまりの
　　　　　　　　　効果に暴漢が逆上する可能性もあり
　
○「ＣＮガス」・・麻薬中毒者や泥酔者に効果なし、噴射後の揮発
　　　　　　　　　スピードが速いため、噴射能力の弱い（霧状噴射）
　　　　　　　　　スプレーの場合は風などの影響で使用者が被害に
　　　　　　　　　遭う可能性もあり

そこで我々が防犯スプレーの購入を希望される方には、「ＯＣガス」と
「ＣＮガス」のブレンド（混合）タイプで液状噴射（水鉄砲）のもので
、出来るだけ噴射距離の長いものをお勧めしています。

我々の行なう小学校や保育園の不審者対策訓練の中では、ご希望の
方には本物の防犯スプレーや練習用キットなどを実際にマンターゲット
（人型の的）に向かって噴射する訓練も行なっています。

しかし実際に防犯上重要な事は、通学路には危険箇所の少ない人通りの
多い道を利用したり、不審な動きの人を発見したら距離があるうちに
「逃げる」事が最良の方法だと思います。