城尾被告に死刑判決 市長射殺で長崎地裁

城尾被告に死刑判決　市長射殺で長崎地裁


　昨年四月、長崎市の伊藤一長前市長＝当時（６１）＝を射殺した
として、殺人や公選法違反（選挙の自由妨害）などの罪に問われた
暴力団幹部、城尾哲彌被告（６０）の判決公判が二十六日、長崎地裁
であり、松尾嘉倫裁判長は「社会に与えた影響は甚大で、酌量の余地
は全くない」と述べ、求刑通り死刑を言い渡した。判決後、弁護団は
控訴したことを明らかにした。

　検察側が論告で「選挙テロ」と指弾し求刑した死刑が適用されるか
否かが最大の焦点だった。選挙期間中に現職市長を射殺した城尾被告
に対し、地裁は最高裁の死刑適用基準より踏み込んだ異例の厳罰を下
した。今後の死刑適用のあり方に影響を与えそうだ。

　松尾裁判長は主文を後回しにし、判決文を朗読。判決理由では「行政
対象暴力として類例のない極めて悪質な犯行。民主主義を根底から揺る
がすもので、極刑はやむを得ない」と厳しく断罪した。

　殺意形成時期は伊藤前市長が四選出馬を表明した直後の「昨年二月末」
と検察側の主張通りに認定。「前市長を殺害し、当選を阻止しようとした」
と断じ、計画性と強い殺意があったことを指摘した。

　動機も検察側の主張にほぼ沿った内容となった。

長崎新聞社

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

今日は伊藤市長銃撃事件の判決の日でした。

仕事の昼休みにインターネットで事件のニュースを見たところ、「主文が後回し　
　極刑か」などの記事が目に飛び込んできました。

その後のインターネットのニュースでは、死刑判決が出たらしく、地元新聞社の
ＨＰを確認すると電子号外が出されていました。

裁判長の死刑判決の判決理由としては「行政対象暴力として類例のない極めて
悪質な犯行。民主主義を根底から揺るがすもので、極刑はやむを得ない」という
内容の記事が掲載されておりました。

被告人の弁護団は判決後、直ちに控訴したそうですので、死刑が確定するのか、
しないのかは今後の控訴審の結果を待たなければいけない状況です。私個人は、
死刑廃止論者ではありません。悪い事をした人間は当然それに応じた刑罰を
受けなければいけないと思います。

しかし、もし伊藤市長が殺されなければ、被害者も助かり、加害者も死刑判決は
受けずに済んだはずです。そう考えると結果的に被害者も加害者も両方助ける事に
なるのではないでしょうか？

以前、伊藤市長銃撃現場をあるボディガードの方と慰霊に訪れた際、私が事件
当時の状況を現場で説明させて頂いたところ、その方は「自分なら（自分が
ボディガードとして伊藤市長についていたら）守れた」とはっきりおっしゃられ
ました。

その方がもし伊藤市長のボディガードについていれば、死んでいたところの人を
助け、加害者になるべきところの人が加害者にならずに済んでいたという事に
なります。これが可能なのも彼らボディガードが犯罪や事故などの未然防止の
プロフェッショナルだからです。私も警備を生業とする者の１人として、本当に
彼らのような真のプロフェッショナルの方々に心から敬意を表したいと思います。


ポチッとワンクリックお願い致します↓
人気ブログランキングへ