防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

ネット犯罪対応の教職員養成へ 小6女児誘拐受け県教委

2007年10月25日 | 子供の防犯


ネット犯罪対応の教職員養成へ 小6女児誘拐受け県教委


 県教委は二十四日開いた定例教育委員会で、
諫早市の小六女児誘拐事件について報告。県内
すべての公立学校で、インターネット犯罪の専
門知識を持つ教職員を養成し、県PTA・保護
者の会連絡協議会と連携して、保護者への啓発
活動に取り組む対応策を示した。

 県教委は各学校の生徒指導教諭らを対象に、
インターネットの危険性などの知識と啓発方法
を学ぶ講習会を県内十地区で開き、十二月まで
に専門教職員を育成する方針。

 県PTA・保護者の会連絡協議会は、二〇〇
三年に長崎市で起きた男児誘拐殺害事件をきっ
かけに設立。本年度の活動として保護者に対し、
子どもの携帯電話の有害サイトへの接続を制限
するフィルタリングサービスを活用するよう呼
び掛けていた。今後は各PTAの行事の中で、
養成した教職員とともに、ブログの危険性など
インターネット全般において利用上の注意を喚
起する。

 県教委は女児の現況について「まだ、登校で
きる状態ではない。継続的にカウンセリングを
やっている」と報告。委員からは「家庭の在り
方を考えないと、大問題になる」「ブログは規
制できない。家庭が子どもと話し合い管理する
必要がある」「インターネットに限らず、子ど
も自身が自分を守れる教育が求められる」など
と家庭教育の重要性を指摘した。

長崎新聞ホームページ

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上記の記事によれば、今後は県内すべての公立
学校で、インターネット犯罪の専門知識を持つ
教職員を養成し、県PTA・保護者の会連絡協
議会と連携して、保護者への啓発活動に取り組
むようになるようです。

確かに上記のような方法も今回のような事件を防ぐ
1つの対策ではありますが、インターネット犯罪
の専門知識を持つ教職員はどこまでの内容を保護者
に伝えて、保護者はどこまでを子どもたちに伝えて
指導するのでしょうか?

これらの対策は「壮大な伝言ゲーム」と同じで、
実際の対策の実行後の効果は不明です。当然、
親が子どもに指導しなければ意味がありませんし、
パソコンや携帯のない家庭にも意味がありません。

また、過度に専門的な「インターネット犯罪の専門
知識」が本当に児童の被害をなくすために必要なのか
も議論されていません。

私は最低限の防犯上の知識さえあれば、それを親子で
認識し、共有できてさえいれば、同様の犯罪は起こら
ないと考えています。

先日のブロク記事でもご紹介致しました【3つ防犯対策】
を再度本日も取り上げます(以下は先日のブログ記事のコピーです)。

この事件を単純にインターネット(パソコンなど)の使用に主体を
おいて考えると、解決策は、パソコン等の是非やネット規制や
ネットのセキュリティー(フィルタリングサービスなど)の問題だけ
になってしまいますが、今回の事件の場合、パソコンは犯行の道具
(ツール)として利用されただけです。
実際には容疑者の男性がパソコン(インターネット)のブログを利用して、
女児を言葉巧みに騙して信用させ、個人情報を聞き出し、誘拐した
あくまで【人による事件】という認識を忘れてはいけません。

今回の事件のような場合の子どもの防犯対策も「何か目新しい」防犯対策
が必要な気がするかもしれませんが、そうではなく、従来と同じような
単純な【3つ防犯対策】で十分だと思われます。

①インターネット上の相手についての情報は、実際の性別、年齢、性格などが異なる
場合(うその情報の可能性がある)があることを理解しておく。
 
  (これは自宅などの留守番時の不審電話の対策と同じです。相手が例え
  「警察」や「教育委員会」などと言っても本当にそうだとは限りません。
  電話の声の性別もボイスチェンジャーなどで変更が可能です。

②自分(児童)の本名、住所、年齢、学校名など個人を特定できる個人情報など
 を相手には絶対に教えない。

 (最初は相手も児童のHN(ハンドルネーム)やニックネーム位しか知らない
 はずです。その後、彼ら(犯罪者等)は色々な方法で児童の情報を聞き出そう
 とします。しかし、個人的な情報は絶対に伝えてはいけません。
 また、自分の悩み事を相手に伝える事も場合によっては、その内容が脅迫
 の材料にされる可能性があるので控えた方がよいでしょう。直接的な
 「声掛け事案」でも「名札」や所持品に書かれた氏名から個人情報が漏れて
 、声掛けに悪用される事がありますので注意が必要です。 

③その場所を移動しない。(相手とは会わない)
 犯罪者は児童から色々な情報を聞き出すと最終的には直接、児童に「会う」
 ように仕向けます。児童のいる場所から自分のテリトリーに「移動」を促し
 ます。性犯罪者であれば、児童にわいせつ行為をするために会おうとする
 訳です。このような「移動」の催促も何も直接的な言葉だけが用いられる訳
 ではありません。例えば「僕が君を助けてやる」「君の理解者は世界中で
 僕だけ」などの言葉も婉曲的ですが「移動を促す言葉」になります。
 
 また、路上等での声掛けの場合にも、犯罪者はよく「移動」を促す方法を
 用います。それは人通りが多い、路上や公園などで児童への声掛けを行い、
 周囲から死角になる場所(入りやすくて見えにくい場所)に連れ込んで犯行
 を行うためです。ですから、この場合もその場所から移動しないで、場合
 によってはその場所から避難することが重要です。

以上の【3つの防犯対策】の実行は、どれも特に難しいことはないと思います。
同様のポイントは路上での児童のへの声掛けにも応用は可能です。

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