今日も長崎新聞の記事からの書き込みです。
1月6日の朝刊の記事に県警発表の昨年1年間の
110番受理件数の記事が掲載されていた。
【警察官の現場急行などが必要な有効受理件数は、
7万2099件(前年比1834件増)に上り
、現行警察制度が発足した1954年以降最多となった。】
この記事の中で私が特に気になったのは、
通報から現場到着までの所要時間「レスポンス
タイム」が『平均7分1秒』で前年より22秒
短縮されたというもの。
短縮されても平均7分間は警察が到着するまで
に必要という事実です。我々のセミナーでも
始めに必ずこのレスポンスタイムを実際に体験
してもらいます。体験しないとこの時間の長さ
を理解してもらう事は困難です。
セルフディフェンスセミナーの開催を保育園や
学校関係者の方々に呼びかけた際に、よく先生
方が言われる言葉があります。
それは、
『うちは警察が対応してくれるので大丈夫です』
『うちは警備会社と契約しているので大丈夫です』
などというものです。
ところがこれはレスポンスタイムという観点が抜けた
考え方だと思います。実際の犯罪発生時には当日の
天候、時間帯、道路状況など色々な要素が影響します
が、最低でも警察や警備員が到着するまで、最低でも
5分~7分程度は(長ければそれ以上)自分たちで問題
に対処しなければなりません。
もし現場に負傷者がいれば周囲の人々(バイスタンダー)
が応急手当をし、不審者による侵入事案ならば、同じく
バイスタンダーが不審者と対応しなければなりません。
警察や消防、救急の方々もその点は痛いほど理解している
事でしょう。だから業務として火災訓練や救命講習や防犯
教室などの普及という役割も担っているのだと思います。
そして、犯罪者が例えば、人を1人殺害するにしてもこの
レスポンスタイムの「5分」は必要ないでしょう。
このような点を理解した上で、学校や保育園などの施設の
安全体制を考えなければいけないと思います。
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