◇ 大卒採用ルールは守れない? = いくら人手不足の時代だとはいえ、ちょっと驚く話には違いない。来年春に卒業する予定の大学生は、すでに3分の1以上が就職の内定を受け取っているというのだ。リクルートキャリア社の調査によると5月1日時点で、就職を希望する大学生の34.8%が内定もしくは内々定の通知を獲得している。
この比率は、昨年の同じ調査に比べて9.8ポイントも高くなった。経団連は学業の妨げになることを防ぐため、企業側が面接などの採用活動を6月1日まで実施しないよう申し合わせている。だが経団連に加盟していない外資系企業や中堅・中小企業などには、規制が行き届かない。また経団連に加盟している大企業のなかにも、水面下で採用活動を進めているところが少なくないという。
内定率の内訳をみると、文科系が31.5%、理科系が41.6%。やはり求人の多い理科系の内定率がかなり高い。また男女別では男性が36.2%なのに対して、女性は33.1%となっている。さらに大学院生も41.9%で、けっこう高い内定率だった。
かつての採用戦線は、景気が悪化すると下火になった。だが今回の人手不足は労働力人口の減少によるものだから、長く続くだろう。企業のなかには、年2回の採用や通年採用に踏み切るところも出てきた。一方、3年生から始まるインターンシップ制も普及する気配をみせている。経団連の申し合わせは、風前の灯火のようだ。
≪18日の日経平均 = 下げ -261.02円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
この比率は、昨年の同じ調査に比べて9.8ポイントも高くなった。経団連は学業の妨げになることを防ぐため、企業側が面接などの採用活動を6月1日まで実施しないよう申し合わせている。だが経団連に加盟していない外資系企業や中堅・中小企業などには、規制が行き届かない。また経団連に加盟している大企業のなかにも、水面下で採用活動を進めているところが少なくないという。
内定率の内訳をみると、文科系が31.5%、理科系が41.6%。やはり求人の多い理科系の内定率がかなり高い。また男女別では男性が36.2%なのに対して、女性は33.1%となっている。さらに大学院生も41.9%で、けっこう高い内定率だった。
かつての採用戦線は、景気が悪化すると下火になった。だが今回の人手不足は労働力人口の減少によるものだから、長く続くだろう。企業のなかには、年2回の採用や通年採用に踏み切るところも出てきた。一方、3年生から始まるインターンシップ制も普及する気配をみせている。経団連の申し合わせは、風前の灯火のようだ。
≪18日の日経平均 = 下げ -261.02円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫