◇ コロナに翻弄される小売り業 = 経済産業省は31日、21年の商業動態統計を発表した。それによると、小売り業の販売総額は150兆4860億円で前年比1.9%の増加だった。20年は前年比3.2%の減少だったから、コロナの影響が薄れて増加に転じたことが判る。ただ、ことしはオミクロン株が猛威を振るい始めており、小売り業界はいぜんとしてコロナの影響から脱し切れない。
業態別にみると、デパートの回復と無店舗小売り業の着実な伸びが目立つ。デパートの売り上げは4兆9030億円で、前年比4.5%の増加だった。20年は前年比25.5%の減少だったから、数字のうえでは大きく回復したと言える。しかしコロナ前の19年に比べると、販売額はまだ1兆4000億円も少ない。デパート経営は、なお深刻な状況にある。
スーパーの販売総額は15兆0043億円、前年比0.3%の減少だった。20年の前年比3.4%増加から悪化している。またコンビニは11兆7601億円で1.3%の増加、20年の4.4%減少から大きく改善した。このほか家電大型量販店は前年比2.4%の減少、ドラッグストアーは0.4%の増加、ホームセンターは2.9%の減少だった。
こうしたなかで健闘を続けているのが、ネットやカタログ通販、テレビ・ショッピングなどの無店舗小売り業。21年の売り上げは11兆4240億円で、前年比1.3%の増加だった。いまやコンビニの売上高と肩を並べ、コロナ前の19年に比べて3兆7000億円も増えている。コロナが味方する数少ない業種であり、ことしもオミクロンに押されて続伸しそうだ。
≪1日の日経平均 = 上げ +76.50円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
業態別にみると、デパートの回復と無店舗小売り業の着実な伸びが目立つ。デパートの売り上げは4兆9030億円で、前年比4.5%の増加だった。20年は前年比25.5%の減少だったから、数字のうえでは大きく回復したと言える。しかしコロナ前の19年に比べると、販売額はまだ1兆4000億円も少ない。デパート経営は、なお深刻な状況にある。
スーパーの販売総額は15兆0043億円、前年比0.3%の減少だった。20年の前年比3.4%増加から悪化している。またコンビニは11兆7601億円で1.3%の増加、20年の4.4%減少から大きく改善した。このほか家電大型量販店は前年比2.4%の減少、ドラッグストアーは0.4%の増加、ホームセンターは2.9%の減少だった。
こうしたなかで健闘を続けているのが、ネットやカタログ通販、テレビ・ショッピングなどの無店舗小売り業。21年の売り上げは11兆4240億円で、前年比1.3%の増加だった。いまやコンビニの売上高と肩を並べ、コロナ前の19年に比べて3兆7000億円も増えている。コロナが味方する数少ない業種であり、ことしもオミクロンに押されて続伸しそうだ。
≪1日の日経平均 = 上げ +76.50円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫