◇ 予想外の好調に市場は右往左往 = アメリカ労働省は先週4日、1月の雇用統計を発表した。それによると、非農業雇用者は46万7000人の増加。昨年12月の51万人よりはやや減ったが、いぜんとして高水準の雇用増加が続いている。特に民間の調査会社ADPは事前に「30万人の減少」と予測していたから、市場は大幅なプラスにびっくり仰天した。ADPはコロナの影響で雇用が減るとみたが、実際は宿泊などの接客業が15万人も雇用を増やしている。
失業率は4.0%で、アメリカとしては完全雇用に近い数値。コロナで人手不足が深刻になっている。たとえばコロナを警戒して仕事を辞めた人、子どもの面倒をみるため共働きを止めた夫婦、高賃金を目指して転職中の人。それだけ働く人が減っている。その結果、賃金には上昇圧力がかかり、1月の平均時給は前月比0.7%の上昇となった。
株式市場では、評価が2分した。予想外に堅調な雇用で、FRBは金融引き締めをますます急ぐに違いない。「3月の利上げは0.5%と大幅になる」「ことし中の利上げは7回になるかもしれない」「量的な金融引き締めも大量になる」--などの憶測も飛び交った。その一方、景気は意外に堅調で企業の業績もさらに上向くという見方も。
雇用統計が発表された4日、市場ではこうした強気と弱気が交錯した。結果としてダウ平均は、この日21ドルの下げ。強気と弱気が拮抗した形となった。今週はその延長戦となりそうだ。ただ債券市場では長期金利が上昇、10年もの国債の利回りは一時1.9%を超えている。また原油の国際価格が90ドルを超えてきた。さて、市場はどう動くか。
≪7日の日経平均 = 下げ -191.12円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
失業率は4.0%で、アメリカとしては完全雇用に近い数値。コロナで人手不足が深刻になっている。たとえばコロナを警戒して仕事を辞めた人、子どもの面倒をみるため共働きを止めた夫婦、高賃金を目指して転職中の人。それだけ働く人が減っている。その結果、賃金には上昇圧力がかかり、1月の平均時給は前月比0.7%の上昇となった。
株式市場では、評価が2分した。予想外に堅調な雇用で、FRBは金融引き締めをますます急ぐに違いない。「3月の利上げは0.5%と大幅になる」「ことし中の利上げは7回になるかもしれない」「量的な金融引き締めも大量になる」--などの憶測も飛び交った。その一方、景気は意外に堅調で企業の業績もさらに上向くという見方も。
雇用統計が発表された4日、市場ではこうした強気と弱気が交錯した。結果としてダウ平均は、この日21ドルの下げ。強気と弱気が拮抗した形となった。今週はその延長戦となりそうだ。ただ債券市場では長期金利が上昇、10年もの国債の利回りは一時1.9%を超えている。また原油の国際価格が90ドルを超えてきた。さて、市場はどう動くか。
≪7日の日経平均 = 下げ -191.12円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫