◇ 分厚い3万円のカベ = 一方は利益確定売りをこなして、着実に最高値を更新中。他方は3万円のカベに阻まれて、足踏み中。ニューヨーク市場と東京市場の差が、歴然としてきた。ダウ平均は先週400ドルの値上がり。終り値は3万4200ドル台に乗せている。日経平均は先週85円の値下がり。終り値は2万9700円を割り込んだ。年初と比べると、ダウ平均は3595ドルの上昇。日経平均は2239円の上昇である。
アメリカでは先週、景気の回復を示す経済指標が次々と発表された。3月の小売り売上高は予想を大きく上回って、前月比9.8%の増加。雇用統計も改善するなかで、長期金利の上昇が止まった。コロナ・ワクチンの接種が進み、経済・社会の正常化に向けた人々の期待が膨らんでいる。企業の業績見通しも好転、株式市場には“心配事”がなくなった。
こうしたニューヨーク市場の活況をみて、東京市場では出遅れ感も強まっている。しかしワクチン接種の遅れから、コロナの再拡大が進行し始めた。これから3月期の決算発表が本格化するが、経営者の先行き見通しは慎重にならざるをえない。それに日銀がETFの買い入れを停止したことも、不安材料となっている。ニューヨークに引っ張られて株高になるかもしれないが、やはり足取りは重いだろう。
今週は19日に、3月の貿易統計。20日に、2月の第3次産業活動指数。23日に、3月の消費者物価。アメリカでは22日に、3月の中古住宅販売。23日に、3月の新築住宅販売が発表される。
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
アメリカでは先週、景気の回復を示す経済指標が次々と発表された。3月の小売り売上高は予想を大きく上回って、前月比9.8%の増加。雇用統計も改善するなかで、長期金利の上昇が止まった。コロナ・ワクチンの接種が進み、経済・社会の正常化に向けた人々の期待が膨らんでいる。企業の業績見通しも好転、株式市場には“心配事”がなくなった。
こうしたニューヨーク市場の活況をみて、東京市場では出遅れ感も強まっている。しかしワクチン接種の遅れから、コロナの再拡大が進行し始めた。これから3月期の決算発表が本格化するが、経営者の先行き見通しは慎重にならざるをえない。それに日銀がETFの買い入れを停止したことも、不安材料となっている。ニューヨークに引っ張られて株高になるかもしれないが、やはり足取りは重いだろう。
今週は19日に、3月の貿易統計。20日に、2月の第3次産業活動指数。23日に、3月の消費者物価。アメリカでは22日に、3月の中古住宅販売。23日に、3月の新築住宅販売が発表される。
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫