経済なんでも研究会

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お先真っ暗の 企業経営

2020-06-09 07:42:03 | 利益
◇ でも1割強の会社は史上最高益 = 東証1部上場企業の3月期決算発表がほぼ終了した。SMBC日興証券が1265社の決算を集計したところによると、売上高の合計は480兆円で前年度比2.0%の減少。最終利益は20兆円で、前年度比31.8%の減少だった。このように年間の決算で減収減益となったのは、リーマン・ショック後の09年3月期以来11年ぶり。減益に落ち込んだ企業は746社、全体の6割近くに及んでいる。

新型コロナ肺炎の影響が現われた1-3月期だけをみると、全体では1兆2900億円の赤字。業種別では自動車などの輸送用機器が7870億円の赤字。一般機械、鉄鋼、電機も赤字決算だった。また非製造業でも空運、陸運、小売り、情報・通信が、いずれも赤字を計上している。ただ情報・通信だけはソフトバンクGの大幅赤字が影響しており、コロナのためではない。

来年3月期の見通しについては、全体の6割に当たる752社が「未定」と発表した。コロナの終息が見通せないため致し方ないが、まことに異常と言うしかない。現状では、半数以上の企業が設備投資や人員計画を建てられない。こんな状態が長引けば長引くほど、日本経済の再生も覚束なくなる。

そんな逆風のなかで、黒字を出した業種もなくはない。コロナ騒ぎが追い風となったのは、ITインフラ、通信、医療関連機器など。これらの業種では、増益を記録した企業も少なくない。日経新聞によると、1-3月期に最高益を出した企業は133社。全体の1割強を占める。業績悪化が多いなかでの最高益だから、こうした企業の株価は大きく上昇した。

       ≪8日の日経平均 = 上げ +314.37円≫

       ≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫       

Zenback

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