◇ 止まらない株価の高騰 = 一点の雲もない絶好調の景気。最近の株価をみていると、そんな錯覚を起こしてしまいそうだ。多くの専門家が口を揃えて株価と実体経済の乖離を指摘、調整が近いことを予想した(このブログも)。しかし株価はそんな予想をあざ笑うかのように、ぐんぐんと上昇している。こうした状態は、なぜ起きるのだろうか。そして、いつまで続くのだろうか。
ダウ平均は先週1728ドルの大幅な値上がり。終り値では2か月半ぶりに2万7000ドルを回復した。人種差別反対のデモが全米に広がっても、失業率が記録的な高さになっても、市場は無視している。つれて日経平均も先週は986円の値上がり。こちらも3か月ぶりに2万2000円を回復した。ドイツやイギリスの株価も、コロナ・ウイルス拡大前の水準にほぼ戻している。
市場は経済活動の本格的な再開を先取りしている。と解説されているが、それは株を買うための口実だろう。実際の原動力は、各国政府の財政支出や中央銀行による無制限の金融緩和に違いない。これによって放出された膨大な資金のかなりの部分が、株式市場に集中している。だから市場は、燃料の供給にコト欠かない。こうした構造が崩れない限り、株価の上昇は続くのだろうか。
今週は8日に、1-3月期のGDP確定値と5月の景気ウオッチャー調査。9日に、4月の毎月勤労統計。10日に、5月の企業物価と4月の機械受注。11日に、4-6月期の法人企業景気予測調査。アメリカでは10日に、5月の消費者物価。11日に、5月の生産者物価。10日に、6月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が10日に、5月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ダウ平均は先週1728ドルの大幅な値上がり。終り値では2か月半ぶりに2万7000ドルを回復した。人種差別反対のデモが全米に広がっても、失業率が記録的な高さになっても、市場は無視している。つれて日経平均も先週は986円の値上がり。こちらも3か月ぶりに2万2000円を回復した。ドイツやイギリスの株価も、コロナ・ウイルス拡大前の水準にほぼ戻している。
市場は経済活動の本格的な再開を先取りしている。と解説されているが、それは株を買うための口実だろう。実際の原動力は、各国政府の財政支出や中央銀行による無制限の金融緩和に違いない。これによって放出された膨大な資金のかなりの部分が、株式市場に集中している。だから市場は、燃料の供給にコト欠かない。こうした構造が崩れない限り、株価の上昇は続くのだろうか。
今週は8日に、1-3月期のGDP確定値と5月の景気ウオッチャー調査。9日に、4月の毎月勤労統計。10日に、5月の企業物価と4月の機械受注。11日に、4-6月期の法人企業景気予測調査。アメリカでは10日に、5月の消費者物価。11日に、5月の生産者物価。10日に、6月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が10日に、5月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫