◇ 4-6月期のGDPは4割も縮小する = アメリカ商務省が29日発表した1-3月期のGDP成長率は、年率換算でマイナス4.8%だった。新型コロナ肺炎がアメリカで猛威を振るい出したのは、3月も下旬になってから。にもかかわらず、1-3月期のGDPは大きく落ち込んだ。4月以降は、その影響がまるまる現われてくる。議会予算局は、4-6月期の成長率が年率マイナス39.6%になるという試算を発表した。
外出禁止や店舗の営業休止で、1-3月期の個人消費は7.6%減少。企業の設備投資も8.6%減った。この傾向が4-6月期には何倍にも拡大すると、予算局はみているわけだ。同時に雇用情勢も急激に悪化する。予算局は3月に4.4%だった完全失業率が、4-6月期は14%に跳ね上がると試算した。途方もない大不況が、思わぬ形でやってきたと言える。
ただ、こうした成長率の数字はすべて年率換算。この調子が1年間続くと、こうなるという意味だ。したがって秋以降に景気が上昇すれば、20年を通した成長率はずっと改善された数字になる。中国は1-3月期の成長率をマイナス6.8%と発表したが、これは前年同期との比較。アメリカや日本と同様に前期比を年率換算すれば、マイナス34%程度になるはずだ。
さて、日本の成長率はどうなるだろう。内閣府は5月18日に1-3月期のGDP速報を発表する予定だ。これから民間の予測が次々と公表されるが、おそらく年率換算で10%台のマイナス成長となるのではないか。そして4-6月期はさらに悪化すると覚悟しなければならない。それにしても、そうした状況のなかで株価だけが急騰しているのは、どうも異常な感じがする。
≪30日の日経平均 = 上げ +422.50円≫
≪1日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
外出禁止や店舗の営業休止で、1-3月期の個人消費は7.6%減少。企業の設備投資も8.6%減った。この傾向が4-6月期には何倍にも拡大すると、予算局はみているわけだ。同時に雇用情勢も急激に悪化する。予算局は3月に4.4%だった完全失業率が、4-6月期は14%に跳ね上がると試算した。途方もない大不況が、思わぬ形でやってきたと言える。
ただ、こうした成長率の数字はすべて年率換算。この調子が1年間続くと、こうなるという意味だ。したがって秋以降に景気が上昇すれば、20年を通した成長率はずっと改善された数字になる。中国は1-3月期の成長率をマイナス6.8%と発表したが、これは前年同期との比較。アメリカや日本と同様に前期比を年率換算すれば、マイナス34%程度になるはずだ。
さて、日本の成長率はどうなるだろう。内閣府は5月18日に1-3月期のGDP速報を発表する予定だ。これから民間の予測が次々と公表されるが、おそらく年率換算で10%台のマイナス成長となるのではないか。そして4-6月期はさらに悪化すると覚悟しなければならない。それにしても、そうした状況のなかで株価だけが急騰しているのは、どうも異常な感じがする。
≪30日の日経平均 = 上げ +422.50円≫
≪1日の日経平均は? 予想 = 下げ≫