◇ ITの巨大企業がそろって上場 = アメリカでは大恐慌並みの失業者が出ているのに、株価は下がらない。とりわけ元気なのがナスダック市場だ。先週末の株価指数は9325ポイント。あと410ポイント上昇すれば、2月に作った史上最高値を更新する。どうして、こんなに強いのか。その原因を探ってみた。
ナスダック市場は1971年に、ベンチャー向けの株式市場として設立された。そのときの指数を100としているから、現在は93倍にも上昇しているわけだ。約3000社が上場しているが、その大半はIT企業。なかでも数社は巨大企業に成長した。たとえば頭文字をとってGAFAと呼ばれるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン。この4社の時価総額は、合計するとイギリスのGDPを上回っている。
IT企業の多くは、今回のコロナ騒ぎの被害を受けていない。逆に遠隔通信や通信販売の増加が、経営的には追い風となっているところが多い。このため株価は上がり、ナスダック指数を押し上げた。一方、コロナ蔓延で減益となった企業も少なくない。それだけ投資対象が減ったわけで、その分の資金がIT関連に集中したことも見逃せない。
しかし市場には、高値警戒感も出始めている。なにしろナスダック全体のPER(株価収益率)は、先週末で41.68倍にも達しているからだ。このカベを突き破って、指数が史上最高値を更新できるかどうか。市場はいま最大の関心を寄せている。ナスダックが新天地を切り拓けば、ダウ平均も勢いづく。そうなれば日経平均も、引っ張り上げられるだろう。
≪25日の日経平均 = 上げ +353.49円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ナスダック市場は1971年に、ベンチャー向けの株式市場として設立された。そのときの指数を100としているから、現在は93倍にも上昇しているわけだ。約3000社が上場しているが、その大半はIT企業。なかでも数社は巨大企業に成長した。たとえば頭文字をとってGAFAと呼ばれるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン。この4社の時価総額は、合計するとイギリスのGDPを上回っている。
IT企業の多くは、今回のコロナ騒ぎの被害を受けていない。逆に遠隔通信や通信販売の増加が、経営的には追い風となっているところが多い。このため株価は上がり、ナスダック指数を押し上げた。一方、コロナ蔓延で減益となった企業も少なくない。それだけ投資対象が減ったわけで、その分の資金がIT関連に集中したことも見逃せない。
しかし市場には、高値警戒感も出始めている。なにしろナスダック全体のPER(株価収益率)は、先週末で41.68倍にも達しているからだ。このカベを突き破って、指数が史上最高値を更新できるかどうか。市場はいま最大の関心を寄せている。ナスダックが新天地を切り拓けば、ダウ平均も勢いづく。そうなれば日経平均も、引っ張り上げられるだろう。
≪25日の日経平均 = 上げ +353.49円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫