◇ 経済再開と経済崩壊の間で = 株式市場は、経済再開に対する期待と実体経済の崩壊に対する不安の間で揺れ動いている。先週のニューヨーク市場では不安の方がやや勝り、ダウ平均株価は週間646ドルの値下がりとなった。投資家が、株価水準と実体経済の乖離を意識した結果だと言ってもいい。その半面、経済再開の動きに乗り遅れまいとする投資家の心理はいぜんとして強い。
FRBのパウエル議長は先週13日の講演で、コロナ不況に対しては「政策手段を最大限に活用する」と強調。と同時に「経済には長期的なダメージが残る可能性がある」と警告した。4月の失業率が14.7%と戦後最悪の水準に上昇したことを念頭に置いた発言だったが、市場はこの後段の部分に注目して大幅に下げている。微妙な市場心理を映し出した場面だった。
日経平均は先週142円の値下がり。こちらも同様に揺れ動いた。円高が進行したときには、経済再開への期待で株高。実際に規制が緩和された時点では、企業収益の悪化が重視されて下げている。今週は18日に1-3月期のGDP速報が発表されるが、市場は織り込み済みと無視するのかどうか。
今週は18日に、1-3月期のGDP速報値。20日に、4月の訪日外国人客数、3月の機械受注。21日に、4月の貿易統計。22日に、4月の消費者物価。アメリカでは18日に、5月のNAHB住宅市場指数。19日に、4月の住宅着工戸数。21日に、4月の中古住宅販売、カンファレンス・ボード景気先行指数が発表される。なお21日は、東京など8都道府県の緊急事態宣言解除の可否判断。また22日には、中国が全国人民代表大会を開幕する。
≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
FRBのパウエル議長は先週13日の講演で、コロナ不況に対しては「政策手段を最大限に活用する」と強調。と同時に「経済には長期的なダメージが残る可能性がある」と警告した。4月の失業率が14.7%と戦後最悪の水準に上昇したことを念頭に置いた発言だったが、市場はこの後段の部分に注目して大幅に下げている。微妙な市場心理を映し出した場面だった。
日経平均は先週142円の値下がり。こちらも同様に揺れ動いた。円高が進行したときには、経済再開への期待で株高。実際に規制が緩和された時点では、企業収益の悪化が重視されて下げている。今週は18日に1-3月期のGDP速報が発表されるが、市場は織り込み済みと無視するのかどうか。
今週は18日に、1-3月期のGDP速報値。20日に、4月の訪日外国人客数、3月の機械受注。21日に、4月の貿易統計。22日に、4月の消費者物価。アメリカでは18日に、5月のNAHB住宅市場指数。19日に、4月の住宅着工戸数。21日に、4月の中古住宅販売、カンファレンス・ボード景気先行指数が発表される。なお21日は、東京など8都道府県の緊急事態宣言解除の可否判断。また22日には、中国が全国人民代表大会を開幕する。
≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ≫