経済なんでも研究会

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トランプ流交渉術の 解析 (下)

2018-08-03 07:33:29 | 貿易
◇ 日本は入念な準備を = 日本とアメリカの貿易交渉は、来週9日に始まる見込みだ。カナダやEUに比べると遅いスタートになったが、これは窓口となるUSTR(通商代表部)の準備に時間がかかったため。それだけに戦術の構築は、万全だとみておいた方がいい。もちろんトランプ流で、最初は大きく吹っかけてくるだろう。

アメリカ側が求めるものは、牛肉や小麦など農畜産物と自動車の輸入増加。だが最初から自動車に対する輸入関税、駐留米軍の分担費、イージス艦など兵器類の購入増加、さらには円安を生む日銀の金融緩和政策など。あらゆる問題を、一気に持ち出してくる可能性もないではない。その場合、日本側としては、一つ一つにきちんと反論できるかどうか。

農畜産物の輸入については、TPP(環太平洋経済連携協定)の線で押し返せるのかどうか。自動車については「アメ車が売れない理由」を、合同で調査しようと逆提案ぐらいしたらいい。防衛関係費についても、日本の考え方で説得できるのか。案外むずかいいのは、円安の問題かもしれない。

アメリカ側の貿易統計によると、17年のモノ貿易では対中国が3752億ドル、対メキシコが711億ドルの赤字。日本は688億ドルで、3番目の赤字国となっている。アメリカ側はこの赤字を半減したいと考えているようだから、交渉は難航するに違いない。それでも日本側は最初の大風呂敷に驚かず、それを引っ込めても譲歩だと喜ばずに、粘り腰をみせてもらいたい。

       ≪2日の日経平均 = 下げ -234.17円≫

       ≪3日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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