経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

早まるな! ビール値下げは4年あと

2016-12-16 07:12:10 | 日記
◇ 10年計画の酒税改正 = 街頭でマイクを向けられた若いサラリーマン風の男性が「これからは心おきなくビールを飲めそうです」と、にこやかに笑っていた。ビール減税が決まったことへの感想を聞かれたのだろう。このテレビ画面を見て、発泡酒で我慢してきたビール党は快哉を叫んだに違いない。だが、この喜びは早とちり。実際にビールの値段が安くなるのは、20年10月から。まだ4年も先のことである。

政府・与党が決めた酒税の改正案は、複雑かつ息の長い内容になった。現在の税金は350㍉㍑当たりでみると、ビールが77円。第3のビールが28円、発泡酒が46.99円となっている。これをまず20年10月から、ビールを70円に引き下げる。逆に第3のビールは37.8円に引き上げ、発泡酒は据え置く。さらに23年10月にはビールを下げ、第3のビールは上げて、発泡酒と同じ46.99円に統一する。そして最後は26年10月に、すべてを54.25円に引き上げて完了。

だからビールの値段が下がるのは4年後の20年10月から。しかも350㍉㍑で7円しか下がらない。また日本酒は現在の税額42円を38.5円に下げ、ワインは28円から31.5円に引き上げる。これも20年10月から。さらに23年10月には、日本酒もワインも35円の税額に統一される。

なぜ、こんなに複雑で長期間の改正になったのだろう。財務省は「第3のビールや発泡酒は、海外では全く売れない。だからビールの値段を下げて、国際的にも競争力のある製品の開発を支援する」と説明している。また長い期間をかけるのは「メーカーへの影響を緩和するため」だという。それは結構かもしれないが、おかげで消費者に与えるインパクトも薄れてしまった。

      ≪15日の日経平均 = 上げ +20.18円≫

      ≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ


Zenback

<script type="text/javascript">!function(d,i){if(!d.getElementById(i)){var r=Math.ceil((new Date()*1)*Math.random());var j=d.createElement("script");j.id=i;j.async=true;j.src="//w.zenback.jp/v1/?base_uri=http%3A//blog.goo.ne.jp/prince1933&nsid=145264987596674218%3A%3A145266740748618910&rand="+r;d.body.appendChild(j);}}(document,"zenback-widget-js");</script>