「大地震 vol.85」
17年ほど前でしょうか、当時ウェスト・ロスエンジェルスに滞在していた私は、ロスの大地震、そして同時に起きた暴動を経験しました。
地震が起きたのは、真夜中でした。
始めから、ドカンと来るやつで(日本で数多く体験したものとは全く異なり)、所謂、直下型です。
私はベッドの上に寝ていましたが、始めの振動で、宙に浮きました。そして、キッチンの方を見れば、フライパンも飛んでいるではありませんか。
死を意識したためでしょうか、この時ばかりは、1秒間がとても長く感じられ、地が震えている数十秒間に、今までしてきた親不孝を詫びたために何度も母親の顔が脳裏に浮かびました(笑)。
(父親の髭面は浮かびませんでしたが、まぁこれが人間らしさかなっと…)
さて、それからが問題のなのです。
とりあえず外に出て、一番近くにあるスーパー(SAVE-ON DRUGS)へとおもむろに向かいましたが、店舗ガラス等も全て破壊されていて休業状態。どこもかしこもそんな感じではありましたが、そんな中でもサンドウィッチ店(SUBWAY)だけは、営業していたので食料の確保だけはできました。
但し、供給できる品数に制限があるとのことで、地震発生後の三日間、ミートボールサンドウィッチを食べ続けたのが今でも思い出されます。
次の朝、さすがに大学での講義はなかろうと淡い期待を寄せながら車を走らせること15分。いつも車を止める構内の立体駐車場が、見事、サンドウィッチ状態になっているではありませんか。
これなら講義もないはずと思いきや、そういった期待をいつも裏切るのがアメリカの奥深さ!?
しっかり講義を受けて帰宅。
テレビをつけるや、黒人が韓国人外で大暴れ。
要は、スーパーだの、電気屋だの、ショウウィンドウや店舗ガラスが壊れているものだから、それをいいことにルーティング(かっさらう)の嵐。そこへ、在米韓国人も負けてはいられないから、ライフルや拳銃で応戦となります。
(ロス地区では、在米韓国人と黒人の折り合いがいぜんから悪かったため)
まさに、THE(ジ) AMERICA.
人種の壁も厚ければ、我が身は自分で守るものという開国からのアイデンティティーも脈々と受け継がれています。
ロス大地震をざっと説明すれば、こんな感じになりますが、他のエピソードはまたの機会にご紹介いたします。
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