今日は、元気出ないし、暑いし、家にいてもよくないなと思って、近所の図書館に行った。
大学の卒論を書く時以来だから、いったい何年ぶりなんだろう。
そして、小説だとか、エッセイだとか、CDだとか、旅の本や電車の本など色々借りた。
勉強と関係なく読みたい本を読みたいだけ借りたのは、小学生以来だ。
そして、小学生の頃の記憶が蘇った。
―――私は幼児の頃から本が好きで、周りの園児よりもいち早く文字を覚え本を読み出したから、親や親戚は神童だと騒いだらしい。
残念ながら神童ではなく、ただの本が好きな内気な子だったとその後すぐ判明してしまったけど。
でも、とにかく本が好きで、幼児の頃は保育園にあった絵本を読み尽し、小学生になってからは新しく貰う国語の教科書は楽しみで仕方なく配布されたその日に読み尽し、学校の図書館のめぼしい本はだいたい読んだ。
でも、学校の図書館は一回に2冊くらいしか借りられないし、種類も豊富じゃなかった。
物足りない私は、バスで月1回近くの公園に来ていた移動図書館や、市立図書館を愛用していた。
そこは、一回に7~8冊の本が借りられて、私にとってはパラダイスだった。
そんなにたくさん借りられるのに、すぐに全て読み切ってしまい、早く図書館に連れて行ってとねだっては親を困らせていた―――。
あんなに本が好きな子供だったのに、あまり本を読まなくなったのはいつからだろう。
ファミコンをやりだしてからかもしれないし、音楽にはまりだしてからかもしれない。
とにかく、中学生や高校生の私はもう、あんなに好きだった本から遠ざかってしまっていた。
そして、28歳になった今、改めて図書館がパラダイスだった事に気付いた。
そのことを忘れていた事に気付いた。
図書館は親切だよ。
ただで本を貸してくれる。
面白い本がいっぱいある。
CDも貸してくれるし、涼しくて快適な椅子まで貸してくれる。
ありがとう図書館。
小さい頃、いっぱい図書館に連れて行ってくれたお母さんにも、ありがとう。