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プロヴァンスを巡ろう 17 <アルル以東 アルピーユ山塊で最後に訪れるのは サロン・ド・プロヴァンス>

2020-11-25 00:11:35 | 素晴らしき世界/フランス/プロヴァンス
Musée Grévin (グレヴァン蝋人形博物館)の外壁


「レ・ボー」から30km
やはりアルプスから流れてくる『デュランス川』のほとり
『サロン・ド・プロヴァンス』

ノストラダムスの終焉の地
として知られている

やはり
以前は城壁で囲まれていた中心部は
城壁を取り去った跡に通りがあり
城門はいくつか残っている

時計の門

旧城壁内は
16・17・18世紀の建物が綺麗に修復された
清潔で落ち着いた商店街になっていて




その中の
商店の少ない比較的静かな一角に
ノストラダムスの終(つい)の住処が記念館として
残されている


4階建ての家で
小さな中二階付きの生家と比べると
彼の社会での成功が想像できる


玄関口の右に
彼がここで最後過ごして亡くなったことが
明記してある


【この家で
『ミッシェル・ノストラダムス』
占星術師にして
国王担当医
『諸世紀』の著者
最後を生き ここで終いえる】

ここには書いてないが
宮廷での成功が周囲のやっかみを呼び
1547年には地元に帰り
この家を購入して19年ほどを過ごし
その間に
天恵を得て『諸世紀』を認めた

自分が見た「衝撃の未来のあまりの驚愕的内容」に
公にしたくない気持ちと
後世に残しておきたい気持ちとがせめぎあい
結局
一見具体的内容は感じられない4行詩120数編という韻文
を編纂し
リヨンの印刷行者に出版を委ねた

内容の正確な解釈は
未だなされていない


実は
建物の内部はあまり対して見るべきものあありません

多少の古い調度と人形などを使った
歴史的足跡の再現


一心に信頼を受けた
「王妃カトリーヌ・ド・メディシス」との情景が
何景かある



姓はラテン語綴りで『ノートルダム(我らが夫人=聖母マリア)』
名は『ミッシェル(大天使ミカエル)』
という錚々たる名前

ちなみに
息子の名は『セザール(カエサル)』

その
息子が書き残した『父ノストラダムス』の
肖像画が残っています



そのミッシェルは
この家で亡くなり

墓碑銘

彼の遺骸は
街の『サン・ローラン教会』に葬られ
この壁に封じ込められて
色違いの部分に墓碑の彫刻があったであろうと思われる




教会の全体像は
修復されすぎているものの
極めてシンプル
鐘楼と正面扉口のみ
古を忍ばせる



先ほどの『時計の門』から内側にまっすぐ入って
最初に出る小さな広場に
ノストラダムスのモダンな彫刻が飾られている





この不思議な彫像とは別に
昔の彫像も
ちゃんとあります


さらには

泉水にも


 巻頭の写真は
パリに本館があり各都市に支館を持つフランスの蝋人形館
『Musée Grévin  グレヴァン博物館』

ここにも
ノストラダムスのコーナーがあったが
残念ながら
閉館してしまったらしい


話変わって
南国は町のいたるところに噴水がある
イタリアもスペインも
思い思いの彫刻などの意匠を凝らして

ここ『サロン・ド・プロヴァンス』の市民にとっての街のシンボルは
『苔むした噴水』
なのです


実は
後日ご紹介する予定の
『エックス・アン・プロヴァンス』にも
シンボリックな苔の噴水があります

それから
この町のはもう一つ歴史的建造物があります
町に隣接する高台にそびえるお城
『Chateau de l'Emperi   シャトー・ド・ランペリ』


この町サロンの領主は
アルルの司教を兼ねており
夏の居城として10世紀頃からここの城を建てはじめ
13世紀頃まで増築していたらしい





だらに16世紀にルネッサンス期の増築もなされた


中は
ルイ16世時代から第一次大戦までの
フランス陸軍各部隊の
制服や制式サーベル
銃器の類
あらゆる兵器の展示がなされる
『Musée del'Epmeri』

特に
ナポレオン時代は
資料も多く
部隊ごとの美しい軍装は
戦争の現実を忘れさせられる

ただ
お城自体は
町の反対側から見た方がはるかに量感も美しさも
堪能できます



町の『サン・ミッシェル教会』に
カトリーヌ・ド・メディシスの末息子
シャルル9世に
『褒賞をもらうノストラダムス』
のレリーフが残っている



右側の
左手で杖をついているのがノストラダムス

小さな町で
アルルやアヴィニヨンみたいに見るものがたくさんあるわけではないが
静かで雰囲気の良い町だ




苔の噴水の周りのカフェは
昼も夜も市民で賑わっている





そして
市役所には『オキシタン』の旗が

プロヴァンスという国は
やっぱり
『オキシタン』なんだな





※  ※  ※

サロン・ド・プロヴァンスの町の郊外に
見事なお城があります
『Château de la Barben  シャトー・ド・ラ・バルバン』


マルセイユの『サン・ヴィクトール大修道院』所有の城で
紀元1000年頃の要塞を
代々拡張し

15世紀後半に
ギーズ公にしてロレーヌ伯
アンジュー公にしてプロヴァンス伯
ナポリ王にして
エルサレム王
そして
アラゴン王
であった
『Bon Roi René  善良王ルネ』
こと『ルネ1世』にゆ譲り渡され
その後
地元の有力領主の手に渡って500年間維持されてきた


このルネッサンス期の美しい階段が特に名高く


内部も見学できる
見せてもらえる数々の部屋は素晴らしい
のですが

しかし
もっと凄いことに

ここに
泊まれるのです


こんなお部屋に泊まって



こんなお部屋でお食事をいただいて



こんな雰囲気でお茶やお酒がいただける

大きな広間や
様々な空間があるので
披露宴
パーティー
コンサート
など
多目的に借りることができます

プロヴァンスを訪れるのは
実に多くの体験ができますよ
= = = = = = = = = = = = = = = = =
【お願い】
「長すぎないか」「説明がくどすぎないか」「説明不足ではないか」「単なる案内書みたいじゃないか」
あれこれ悩んでおります
ぜひご意見やご感想をお寄せください
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