Plage Privée de l'Hôtel 『le Cheval Blanc』 à St-Tropez
サントロペのホテル『シュヴァル・ブラン』のプライヴェート・ビーチ
昨日の「カヴァリエール」から東へ10km
『Saint-Tropez サン・トロペ』
知る人ぞ知る「プロヴァンス・コート・ダジュールの」聖域を抜きに
地中海の海は語れない
小さな漁師村に過ぎなかったサン・トロペ
19世紀「ニース」で始まった
フランス社交界のフランス・リヴィエラ海岸の中心地は
一つにしのカンヌが生まれて分散し
両者ともに高級志向すなわち俗化したことを嫌った一部の業界の文化人達が
「誰も知らない素朴な漁村」に隠れ集うようになる
きっかけは
ヌーヴェル・ヴァーグの旗手『ロジェ・バディム』監督の
『そして、神は女性を造った』
の世界的ヒットから
映画人 作家 編集者 モード界
の花形達が集う
イケテル休暇村になったのです
旧村域は
背後の丘の上に要塞
下を見下ろすと
旧村域の甍の波と
教会の塔と
港が見下ろせる
『Eglise Notre-Dame de l'Assomption 被昇天の聖母教会』
港に向かい方向の道は坂道
港の近くまで降りてきて
岸壁と並行の道が商店街
オリーブの植え込みのある広場もあり
唯一開けた通りでは
土地っ子が「ペタンク」に興じている
そんな『サン・トロペ』が
南仏の海岸に沿う幹線道路から離れて
わざわざここに来るためにある間道の奥という位置関係から
一般の間kぷ客が少ないという環境が
大金持ちたちが豪華クルーザーで乗り付けて過ごす
特殊なリゾートタウンになってしまった
幹線道路から間道に降りてきて
やっと街に入ると
最初にヨットが千隻ほども繋留できそうな巨大なヨットハーバーがあり
その先の港湾管理局などを過ぎると
もっとも名高い小さな岸壁に至る
その通りは
岸壁に沿って観光レストランが並び
外洋を横断できる20〜30m級のクルーザーが入ってくる
バスルーム付きの広々とした「マスター・ベッドルーム」
家族や招待者などの「ゲスト・ベッドルーム」
船長その他乗組員用の船室
50平米ヒオドもありそうなリビング兼パーティー用キャビン
サンデッキ
などなどを備えた25mを超える大型クルーザーが
一番多く見られる
そんな港町に成ってしまった
あらかじめ港湾局に海上無線で到着時刻を知らせ
待ち受けた港湾管理官の誘導で
超大型クルーザーでこの岸壁にバックで接岸する時
観光客がワラワラと群がり集まって見物に来るのです
おりゃそうです
考えてもみてください
こんなのが
全長47mが
バックで接岸するって
ものすごく技術がいるんです
どんな人が降りてくるんだろう
と
見たくなるってもんです
その小規模な
「ハッピー・ヒュー」専用岸壁を左に見ながらその先に
もともとの漁師たちの港につながっている
昔からの漁師たちの港につながる
それをやり過ごしてもう少し進んで右に回り込むと
急に人手が減って静かな一角に至ります
本来の
素朴な『サン・トロペ』です
この町は60年代から70年代にかけて
ルイ・ド・フュネス主演の
「サントロペのおまわりさん」シリーズでも世界中に有名になりました
そんな独特の
シャネルの店もディオールの店もない
昼間だけは観光客で賑わうものの
夜は静かで小さな港町に
イチ押しのホテルがあるのです
『Hôtel le Cheval Blanc ル・シュヴァル・ブラン』
このホテルは
以前は別の名前で50年間続いてきて
近年ある大手ホールディング会社に買収されてしまって
今の名前になりました
それから
内装がモダンになりました
わたし的にはやや残念
ロビーも
以前はこんなに広くなかった
客室は
このスイートの
サロンの鏡に映る寝室が
こんな感じです
窓という窓の外は
こんなバルコニーがついてます
地上階の部屋によっては
こんな風な
「プライヴェート・サン・ガーデン」
が付いてる部屋も
スイートでなくとも
海側のお部屋にバルコニーはマスト
手すりの
縦の支えの部分が「白陶器」なのが実に良い
バーの入り口
バー
丸窓は
大型客船のイメージか
レストランは
広々としていますが
中で食事をとるのは雨の日か冬季だけ
夏場は
何が何でも外のテラスで
屋根は松の古木
横はプール
前は青い海
吹き抜ける涼しい海風
これらを無視して
屋内に閉じこもって食事なんぞ出来やしませんって
夏の休暇ですよ
その上
ここのレストランは3つ星です
経営が変わる前からずっと
内装の変化とともにもう一つ残念なことは
プールと浜辺の変更
左の母屋と直角に
もう少し海に向かって長めのプールがあり
浜辺の長椅子はもう少し手前までだった
プールは海側の縁は常に溢れる形で
プールの中にいると
正面の海と切れ目なく繋がって見えていた
とっても良かった
ちなみに昔の写真もあげておきます
以前のロビー
以前の客室
以前のロビー
以前のバー
バーに関しては新しい方が良いかも
以前のプール
サン・トロペには
街中に『ビブロス』という
60年代から70年代に業界人で賑わった超有名ホテルがある
さらに
5kmほど離れた背後のずっと高い位置に
シャトー・ホテルもある
しかし
海辺の町で
海の見えないホテルに泊まるのは「如何なものか」
『シュヴァル・ブラン』
の唯一の欠点は
町まで歩いて10分超かかること
しかし
海の直近という位置と
スタッフの心のこもった対応と
食事の美味しさに
かなうものは無いでしょう
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