#「霧深き宇治の恋」 新着一覧

12、手習 ⑪
・暮れ方になって、僧都が山荘へ入った僧都は母尼の部屋へ行き、老い人のごきげん伺いをし、「東の御方(妹尼)は、物詣でに行かれたそうですねここにおいでだった方は、まだ

12、手習 ⑩
・浮舟は老いた母尼の部屋で、寝られもせずまじまじしていた八十あまりの母尼のお年も、気の...

12、手習 ⑨
・九月になって妹尼は、初瀬の観音さまにお礼参りを、思い立った亡き娘を恋うて、心細い生活...

12、手習 ⑧
・しかし中将は、断念したわけではなかった八月十なん日か、小鷹狩りのついでにまた、小野へ...

12、手習 ⑦
・妹尼が奥へ入っている間に、中将は尼女房の少将といった人を、おぼえていて呼び寄せたこの...

12、手習 ⑥
・この山荘の尼君に仕えるのは、たいそう年老いた尼、七、八人若い女たちは、こんな淋しい山...

12、手習 ⑤
・僧都の妹尼は、若い女を世話することになって、嬉しくてたまらなかった老女ばかりの中で、...

12、手習 ④
・若い女のことは、人々に口止めしてあった法師の身辺に若い女がいることは、人聞きもよくな...

12、手習 ③
・妹尼は手ずから薬湯を、匙ですくって口に入れてやったしかし病者は弱りゆくばかり「ああ、...

12、手習 ②
・浮舟を発見したのは、比叡山横川(よかわ)に住む、尊い僧都とその弟子たち一行である僧都...

12、手習 ①
・白い霧が流れているこれは宇治の川霧なのか浮舟はその中をさまようていたあの世ともつかず...