#田辺聖子著 新着一覧

2、姥捨の月 ②
・人が来るのはうるさくて仕方ない、とくに朝食を邪魔されるのは、いやなのだマンションの八階から海が見える東神戸にあるこのマンションは、反対側の窓からは山も見える船の

2、姥捨の月 ①
・一人暮らしというのは、案外いそがしいものである家にいると、わりに来客が多い世捨て人や...

1、姥ざかり ⑤
・法事は、近所の仕出し屋でとったりして、どうやらすませたのであるが、「世間の年よりは、...

1、姥ざかり ④
・私の若いころは、きびしく育てられた母親の叱言は雨あられと降り、ボヤボヤしていると、親...

1、姥ざかり ③
・この前、孫のようなおまわりさんが来た老人の一人暮らしというと、特別に訪ねる回数が多い...

1、姥ざかり ②
・この間、お花仲間の竹下夫人のところへ、まわした縁談の結果も聞かないといけない男の方か...

1、姥ざかり ①
・朝の8時ごろ電話が鳴った私はまだ眠っていたから、びっくりして目をさまし、何ごとかしらと...

「1」 ②
・常識的にいえば、いちばん落胆し嘆いているのは、邸のあるじであるはずなのに、父ときたら...

「1」 ①
・昔、もう十年近く前、はたちぐらいの則光は、ほっそりとして長身で、姿のいい男で、どんな...

13、浮橋 ⑤
・「泣いていらっしゃるばかりでは、困りますお返事はどうなさるの」妹尼に責められて浮舟は...

13、浮橋 ④
・妹尼は少年がたいそう可愛くて、浮舟に似通っている気もするので、「ご姉弟じゃないのお話...