今回は、「日本橋」の話をしたい。「日本」が「にほん」なのか「にっぽん」なのか、そして、それがどの様な経緯で「ジャパン」='Japan'になったのか、という話は、また別の機会に譲るとして、今回は、「日本」および「東南アジア諸国」に散見される「日本橋」について、記してみたいと思う。
私の知る限り、日本国内には、2つの「日本橋」が存在する。1つ目は東京。江戸時代から脈々と歌い継がれてきてい . . . 本文を読む
「元始、女性は実に太陽であった」これは婦人活動家「平塚らいてう」が、青鞜に掲載した記事の冒頭の句である。この句とは、恐らく関係ないとは思うけれど、実は「東洋のマタハリ」と呼ばれた「女性スパイ」が存在していたことはご存知だろうか。インドネシア語で「マタハリ」というのは「太陽」という意味であり、この’Matahari' という単語を、インドネシア語的に分解してみると、'Mata'=「マタ」 . . . 本文を読む
海外旅行の楽しみの1つに、お食事や買い物がある。そして、その時に必ず必要になってくる言葉が「いくらですか?」という言葉である。これを「英語」でいう場合は、「ハウマッチ ?」='How much ?' である。
外国人が日本のお寿司屋さんに行った時の面白エピソードに、お寿司を食べ終えたその外国人が、お勘定をしようとして、「ハウマッチ?」と尋ねたつもりだったのに、「はまち」の握りが出てきた。そこで、 . . . 本文を読む
「売りたいもの」と「買いたいもの」が一致して「商売」が成立する。飲食店では、「美味しいもの」を品ぞろえし、それに「食べたいもの」が一致した場合に「食べ物」を口に運び、「商売」が成立する。
もうずいぶん昔になるけれど、「旨い、速い、安い」をキャッチフレーズに全国展開した関西系の企業が「餃子の王将」である。また、競合先が多くて、若干苦労しているけれど、やはり、同じように「旨い、速い、安い」でサラリー . . . 本文を読む
本ブログの中で、何回かに分けて、昨年末のベトナム旅行について記載したと思うが、実は、そのベトナム旅行に先駆けて、いつものことで、幾つかのベトナム語の会話表現を仕込んでから出発した。ベトナムは、元フランス統治領ということで、その痕跡として、「美味しいフランスパン」と「美味しいフレンチレストラン」には定評があり、それ以外に、もしかしたら、言語的な「痕跡」もあるかもしれない、と思って、実は、フランス語の . . . 本文を読む
「マレー社会」の言語、即ち「インドネシア語」や「マレーシア語」で「虎」というと、前稿で述べたように「ハリマウ」='Harimau' と「マチャン」='Macan' だということになっている。しかしながら、この2種類の獣と「ライオン」='Singa' を比較した文書に基づけば、いずれも「猫科」の「肉食動物」で、「猫科」最大の動物が「ハリマウ」=' . . . 本文を読む
「マレーの虎」というと、第二次世界大戦中に、マレーシアにおいて「ゲリラ戦」で活躍した「谷 豊」のことを指す場合が多い。彼のエピソードについて、忠実に製作されたか否かは定かではないけれど、昭和の日本において、まだ「白黒テレビ」が主流だったころ「怪傑ハリマオ」という番組が放映されていた記憶がある。この「ハリマオ」というのが、マレー語で「虎」='Harimau' である。ただ、その当時の . . . 本文を読む
これまで、タイにおける「街の名前」やインドネシアにおける「港や浜辺の名前」について述べてきた。タイでは、「金の街」や「ダイヤモンドの街」、インドネシアでは「金の岬」、「銀の岬」「銅の岬」や「さざ波の岬」など。そして、此の度は、国家/都市につけられた名称「ライオンの街」をクローズアップしてみたい。
まず、最初の「ライオンの街」は、現在の「スリランカ」であり、その旧名の「セイロン」というのが、元は「 . . . 本文を読む
最近、たまさか西スマトラ州の州都「パダン」='Padang' でのビジネスの話を戴いて、検討中なんだけれど、実は、「パダン」='Padang' という地域は、インドネシアの中でも非常に特殊な地域であって、以前から、その「特殊性」に非常に興味があったので、今回はその「特殊性」に深く関わっている「家族の形」について少し考えてみたい。
「家族の形」については、その所属す . . . 本文を読む
「人間は考える葦である」と言ったのは、フランスの学者、「パスカル」である。これは、「人間は自然の中で葦のような弱いものだが、思考するという他の動物とは異なる偉大な能力を持った存在である」ということを表現したものである。「葦」=「アシ」は、イネ科の植物であり、沼地や池や湖の水辺に生息している。また、「アシ」を指す漢字には、この「葦」と言う漢字と、もう1つは、「芦屋」「芦田」「芦の湖」などのように、「 . . . 本文を読む