夢

2012年3月24日(土) 9:44

【夢】

いつだったろう‥

サッカー選手しか興味なかった

サッカー選手になりたくて。ひたすらボールを蹴ってた‥

サッカーしかなかった‥

女の子なんか興味なかった

勉強も好きじゃなかった‥

他にたいした取り柄などなかった。

後は、別に普通。

そうだな、学校の給食くらいだったかな楽しみは、生き甲斐は。

サッカーで飯くってく‥

そう心に決めてから

何年が経つだろぅ‥

果てしない夢‥

描いた夢‥

崩れる予定なんかなかった

つまずく予定なんかなかった

｢涙｣を流す予定なんか‥

なかったんだ‥

でも。

敵わなかった‥

夢は敵わなかった‥

23歳。 大人になった僕はどうやら大学生になり、どうやら就職も決まって、どうやら‥

｢生きてる｣みたいだ‥

サッカーボールはいつもそばに‥ まではいかないものの、ちゃんと玄関に置いてあるみたいだ。

庭にも小さいのが転がってる。

どうやらまだ‥

サッカーを愛してる

愛してやまないご様子だ‥

サッカーばかっぷりは変わってないみたいだ‥

一先ずホッと安心。

いや、それは違う。

｢いま｣は。 大人になった今は‥

ちゃんと。

｢現実｣ってやつがある。

｢仕事｣ってやつがある。

まじでしっかりしなくちゃいけない‥

あれしてる場合じゃない、これしてる場合じゃない

まじで‥

｢しっかり｣しないと。

ふと、部屋の壁に飾ってある中学時代のサッカー部のたておき写真を眺める‥

夢か‥

このまま◯◯会社で働いて叩かれて‥

老後ってやつを迎えるのかな‥

それが‥

｢人生｣ってやつなのかな‥

いや、待て。それも違う。

僕はまだ‥

あきらめてなんかない‥

あきらめるつもりなんてない。

最近よく僕は、会う人会う人に、僕ポエムを書くんですよ なんて言ってみる。

笑われるか、馬鹿にされるかのどっちかだ。

でも‥

そのまま笑われ続けるつもりもない

情けない大人になった今。

たった一つ。

｢可能性｣を見つけることが出来た‥

どーせ描く夢だ。

馬鹿にされてる夢だ。

でかく。おっきく。

果てしなく‥

描いてみせようじゃないか。

やってやろうじゃないか‥

一泡。

蒸せてやろうじゃない。

いつだったろう‥

少年時代描いた夢を‥

夢で終わらせた、あの日の｢自分｣に。

｢さよなら｣を告げようじゃないか。

そしてまた‥

進化じゃない。経験でもない。

あの頃と同じでも新しくもない‥

微かな｢自信｣を連れて‥

でっかい｢夢｣を

叶えに‥

歩き出すとするか。

その道に‥

｢信号｣なんかない。

｢安全地帯｣もない。

ゴールもない‥

ただただ‥

この微かな自信を胸に

ぼくは‥

～歩き出す‥～

｢詩｣という可能性を追い求める一人のヘタレ男は‥

どうやら‥

まだ‥

あきらめてないみたいだ

敵わない夢を

どうやら‥

｢叶える｣つもりらしい‥

～夢～