☆ワン・トエンティー☆1/120ワールドへ☆

1/10インチスケール・1/120の模型(おもちゃ)をあれこれと紹介しています。ワントエンティーワールドへようこそ TT

模型を測ろう!関水金属(KATO) EF70

2011年11月30日 | 鉄道


メーカー:関水金属/カトー
商品名:#301 EF70型交流電気機関車




この世に初めて登場した日本製電気機関車の量産9ミリゲージ(Nゲージ)製品はソニーの
ED75形電気機関車だそうです。

しかしその製品は、一般には販売されなかったそうです。

一般に販売された初の日本製電気機関車の量産Nゲージ製品は関水金属(カトー)の
EF70型交流電気機関車でした。

1967年3月のTMSに紹介記事が載っているので40年以上昔のことです。



その初期製品はライトが点灯式だったそうですが、その後の改良品はライト点灯
構造が廃止され、再び点灯となった1980年からの最終製品までボディーシェルは
基本同じモノでした。

カタログによれば製品の全長111ミリです。

ちなみに1969年に発売されたEF65はボディー等、上周り以外は台車も含めてEF70と
同じ動力ユニットでした。(実物全長EF70:15950ミリ、EF65:15700ミリ)

そのEF65と共通のEF70の脚周りの寸法は・・・・・



動力ユニットの構造は初期製品から最終製品まで時代により異なりますが模型の軸距
等、基本寸法は終始変わりませんでした。


人気が無いようで中古品がかなり安値で入手できます。

さて、これを使って何が出来る?何を作ろうか・・・・?

・・・・・

・・・・と、いつもですとコレで終わるのですが、何故か不人気な事実上初の量産
Nゲージ電気機関車に興味を持ってしまい、数点をコレクションしています。

すべて1/120の種車としてではなくNゲージ製品としてです。

事の始まりは関水金属がかつて、米国コンコーに輸出していた製品群の中にEF70が
存在しており、たまたまそれを入手したからです。

物珍しさから入手したものの、興味のないNゲージゆえ手放そうかと思ったのです
が、近所のショップで激安のジャンクも入手し数両のEF70を並べて眺めていたら
なんとなく愛着が湧いてしまいました。

そのコンコー向けのEF70はモスグリーンのボディーに PENNSYLVANIA と大きく文字が
入った実在しない塗装の米国向けNゲージ製品です。

スカートだってモスグリーンです。

この製品は1969年に改良された2次製品であるという事は、その構造や特徴が
記述されたTMS №251の記事が参考になります。



また何故か、この頃の国内向け製品は交流色ではなく、朱色をしていました。



さらに、松本吉之著 鉄道模型考古学Nには1次製品には青色も存在したと記述されて
います。マニアの性としてその存在を知ると興味はもちろんのこと是非、手に入れたい
衝動に駆られます。

そんなEF70のモーターは関水金属初の日本製機関車のNゲージ、C50形蒸気機関車
同じタイプのモーター(EF70は両軸タイプ)でした。



パンタグラフはかなりゴツくて固定は裏からネジ留めです。
 


銅板のバネなんてこの時からすればまだまだ先で、その後に改良されたパンタの
バネはH形をしたプラ製でした。

 

2次製品動力ユニットのダイキャストブロックは上下分割だということをご存知の方は
多いでしょうが2次製品最初期はネジ穴の位置がその後の製品と異なっていました。

 

ブロックを固定するネジには絶縁用スリーブもなく片方の固定をアクリル製のネジ
を用いるという方法でした。

ワタクシのコレクションはそのネジが折れてしまい、代わりのネジを探しています。

僅か1本のネジでも足らないと、ブロックが固定できないので走らせる事ができま
せん。それでも大切なワタクシのコレクションの中の1両です。

今回の模型を測ろう!は「こじ付け」で自慢のコレクション、関水金属製Nゲージ
の紹介でした。
 









最新の画像もっと見る

コメントを投稿