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「260元の出費で生涯インターネットが無料!」?

2009-07-07 | 中国IT
中国ITハード界における2009年、空前の大ヒット商品「Gsky-Link GS-27」というのがあって、買ってみました。宝山路で180元だった。

もちろん、中国におけるLANセキュリティの現状を調査するためです。
この商品、売り文句は 「260元の出費で生涯インターネットが無料!」
宝山路の電気街では5件に1件ぐらいが店頭に積み上げて売っている。
たしかに大ヒット商品なんだろうなと思いました。
実は、この商品、ハード自体は高出力のUSB接続の無線LANクライアントなのです。
ただの!! Realtek RTL8187.。高出力500mWというのが、普通のLAN子機と比べてどれほどなのだろう。
画期的なことは、付いてくるソフトに秘密がある。。。
といっても、売る人が勝手に添付しているのですが。
なんと無線LANのパスワード解析のソフトを抱き合わせて売っているのです。 
メーカーもホームページで大々的に解説しちゃっている。
おそろしいアイデア商法だよ。
なんて感心している場合ではない。
実際Windowsのソフトにそんな解析ソフトはないから、常識的には一般人が踏み込むような世界ではないLinuxをつかうっていう荒技。
手法はというと、
(1)VMware Workstation というバーチャルPCソフトをインストールする。    CDにはご丁寧にキージェネレーターが付いていてきます。
(2)VMware 上にRed Hat Linuxベースのオペレーティングシステム BackTrack3を立ち上げる。    
BackTrack3は「侵入テストの分野」において、現在 最高峰のLinuxディストリビューションである。らしい。     というか、ハッキングソフトといったほうが早いですね。
(3)Spoonwep2かSpoonwpaというソフトを開いて周囲500m範囲内の無線LANのパスワード、WEP,WPAパスワードを解析する。
・・・・・・・・・・・・ハードルが高そうでしょう。
    
IT好きの私もセッティングにすごく手間取りました。
参考文献が中国語だし。
でも、結果的に、たしかに、10分ぐらいでWEPキーが解読されてしまいます。

SpoonwpaはWPAを解析するソフトだけど、必ずデータ交信中のクライアントが必要とか、条件が厳しいです。
それにしても、おそろしいですね~。
こんなものが路上とか通販のタオバオで普通の女性やおじさんにバンバン売られてしまうのがすごいですね。
みんな、USBにつなぐだけって思ってるんだろうなあ。
多分、買った人の半数以上は使うことができないような気がします。
※他人のWEPを解析してワイヤレスネットワークに侵入すると法律違反になります。  ※「うちのPCにも付けて」という依頼をしないでくださいね。

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