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インド仏跡巡礼第6日目 サルナートにて(3) Buddhist Pilgrimage Tour in India: 6th Day, At Sarnath (3)

2018-11-03 | インド旅行

ムルガンダ クティ寺院 Mulagandha Kuti Vihar

 

インド仏跡巡礼第6日目(3) サルナートにて各国の寺院探訪

  第6日目、2017年11月7日 この日は、初転法輪の地、サルナートを訪れました。サルナートで遺跡公園(Excavation sites)を見学した後、この地区にある各国の寺院を探訪しました。

探訪した寺院は、次の通りです:

1.インドマハボディ協会 Maha Bodhi Society of India

2.ムルガンダ クティ寺院 Mulagandha Kuti Vihar

3.中華仏寺 Chinese Buddhist Temple

4.日月山 法輪寺 Japanese Temple

5.チベット僧院 Tibetan Buddhist Monastery

6.カンボジア寺院 Cambodian Temple

以下、各寺院の訪れたときの体験を記します。

 

1.インドマハボディ協会 Maha Bodhi Society of Indiaの寺院

  遺跡公園を出て、ダーマバラ・ロードを歩いていると、右手に仏教寺院の山門がありました。山門の屋根の下には、青、黄、赤、白、橙の5色が横縞模様に染められた帯が掛かっていました。

    

  山門の内部には、山門から金堂を繋ぐロープが頭上に架かっており、5色模様の旗が多数下がっていました。

  

  思い返してみると、ブッダガヤのマハボディ寺院を訪れたときに、参道の上方一面に、同様の旗が並んでいました。調べてみると、これは仏旗(ブッキ)とか仏教旗(Buddhist flag)あるいは五色旗とも呼ばれ、国際的に仏教のシンボルとされる旗の様です。

  中に入ると、お釈迦様の金色の仏像が台座の上に祀られており、台座にはインドマハボディ協会と記されていました。台座の向こうには、黄金色に塗られた寺務所と思われる建物が建っていました。

    

 

2. ムルガンダ クティ寺院 Mulagandha Kuti Vihar

  インドマハボディ協会の斜め向かいには、回教寺院を連想させる様なエキゾチックな雰囲気の堂々とした寺院が聳えていました。それはムルガンダ クティー寺院(別称:初転法輪寺)でした。(記事冒頭の写真参照)

  この建物はスリランカの篤志家が創設したインドマハボディ協会 Maha Bodhi Society of Indiaによって、1931年に建設された仏教寺院だそうです。

この寺院には無料で境内に入ることができます。入口から寺院に向かう長い参道の両側に、仏教の教えを解説した大きなポスターが並んでいました。

   

  例えば、“すべての邪心を取り払い、善行をなし、己の心を清くすること、それが仏陀の教えである”などと書かれており、仏陀を描いた画像と共に、人々にとって分かりやすく説明されていました。

       

  寺院前の広場では、巡礼者の仏教徒が座して瞑想をしていました。巡礼者たちの右上の空には、インドマハボディ協会の寺院と同様の五色旗が多数翻っていました。

   

 寺院の後方には、石造りのどっかりしたタワーが聳えていました。

       

  ムルガンダ クティ寺院の奥には、鹿公園(Deer Park)と名付けられた動物園がありました。入園料は有料ですが、この中には、釈尊が説教した頃から1500年にも渡って何世代も受け継がれた鹿の子孫がいるのだろうと思って、入園しました。 

  入口から坂を下りた広場には、珍しい鳥類とか、ヤマアラシ、ワニなどが入った檻が並んでいました。更に奥に進むと、フェンスが張られた広い空き地があり、鹿が放し飼いされていました。

     

  この鹿を見ながら、説教をしている往時の釈尊の姿を思い浮かべました。

 

3.中華仏寺 Chinese Buddhist Temple

  ムルガンダ クティ寺院の見学を終えると、14時頃になっていました。出口から右折してダーマバラ・ロードを歩くと5分くらいの所にロータリーがあり、その一角にヴァイシャレストランがありましたので、そこで昼食にしました。

  その後、すぐ近所にある仏教寺院を訪れました。それは、玄奘三蔵がこの地を訪れてから12世紀が経過したことを記念して建造されたと言う中華仏寺でした。

   お寺の入口

  お寺の一角にある4頭獅子柱頭

 

   金堂の内部には、穏やかな表情で金色の衣をまとったお釈迦様の坐像、そしてその前には布袋さんの様な金色の坐像が祀られていました。

   金色の衣をまとったお釈迦様

 

  尚、仏教とは特に関係がないと思われる孟子や老子、孔子など古代中国で活躍した思想家を描いた額も飾られていました。

    孟子や孔子などを描いた額

 

4.日月山 法輪寺 Japanese Temple

  サルナートに日本のお寺があるとは知りませんでした。このお寺は、インドで最初の日蓮宗のお寺で、 佐々木鳳定住職が尽力し、平成5年に建てられたそうです。

   お寺の入口

 

   金堂の正面

  当日、日本から来たと思われる信者の一行が、ここを訪れていました。

  金堂には、木造のお釈迦様の涅槃像が祀られていました。

    木彫りの涅槃像

   このお寺には宿泊施設もあり、お布施を包むことにより泊まれるそうです。

 

5.チベット僧院 Tibetan Buddhist Monastery

  日本のお寺の次に、その近所にあるチベット僧院に出かけました。

   

  このお寺の門を潜ると、正面には金堂があり、インドマハボディ協会で見たのと同じ仏教旗が頭上に多数飾られていました。

     

  入口の右側にはガラスケースに入った仏像が飾られていました。

   

  仏像の裏側にはマニ車が並んでおり、右手には修道僧の宿舎が建っていました。

     

   マニ車 

 

    修道僧の宿舎

  金堂の内部を覗いてみると、仏像の前に僧侶が向かい合って並び、読経している最中でした。

   

  金堂の壁には、仏教画が描かれていました。

  

  

6. カンボジア寺院 Cambodian Temple

  チベット僧院の次には、カンボジア寺院に向かいました。

  

       

  寺院の建築様式は、派手な色彩を使ったキゾチックなスタイルでした。

   

   内部を覗いてみると、フロアーにはカーペットが敷かれ、奥には祭壇が飾られていました。

  

  各国の寺院はまだ他にもありますが主な寺院は巡りましたので、カンボジア寺院を出た後はサルナートの駅舎に向かい、鉄路でヴァラナシに帰ることにしました。

 


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