*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

サンチャゴ巡礼2010 (第13日目) Pilgrimage to Santiago 2010 (13th day)

2011-11-05 | スペイン巡礼 Pilgrimage in Spain
ラ・ラグーナの巡礼道を横断する牛達 Cows crossing Pilgrim Road at La Laguna

巡礼第13日目(2010年5月9日) 13th day (May 9th, 2010)
ペレッヘ → オ・セブレイロ 22km (天気:雨)
Pereje → O Cebreiro 22km (Weather: Rainy)

  この日の朝は、朝食も食べずに7時25分にペレッヘのアルベルゲを出発しました。今日の目的地は、標高1330mの峠にあるオ・セブレイロの村です。ペレッヘの標高は542mなので、標高差約800mを登って行かねばなりません。この行程は、歩行距離は22kmですが山登りの連続なので、スペインの巡礼道ではピレネー越えに次ぐ厳しい難コースです。

  ペレッヘから約1時間ほど歩いてトラバデーロに到着した所にバールがありましたので、そこで朝食を取ることにしました。このバールでは暖炉が焚かれていて、心に沁みる温もりを感じました。この付近はまだ標高が578mですから、オ・セブレイロの寒さを考えると、少々憂鬱になります。


トラバデーロのバールの暖炉 Fireplace at bar of Trabadelo

  カウンターは木造で、その前面には、巡礼者と巡礼道の光景を示す彫刻が彫られていました。


バールのカウンターに彫られた彫刻 Fireplace at bar of Trabadelo

  このバールを出て肌寒い巡礼道を歩いていると、煙突が煙を吐いている民家を見かけました。この付近の住民は、まだ暖房が必要な季節の様です。それから間もなくのことですが、丘の上を見上げると古城らしき建物が建っているのに気づきました。


丘の上に見える古城らしき建物 Castle-like Building on the hill

  この辺りから更に坂道を登って約1時間後の11時頃、ラス・エレリーアスと言う鄙びた村に差し掛かかりました。すると、突然レストランらしき立派な建物が目に入りました。それは、PARAISO DEL BIERZOと言うホテルでしたが、中には広いレストランもありました。ここで、生ビールを飲んで、30分程休憩しました。


ラス・エレリーアスのホテル Hotel at Las Herrerias

  ラス・エレリーアスの標高は710mで、これまでは緩やかな勾配でした。次に目指すラ・ファバの村は標高916mですので、この先の道は勾配が厳しくなってきます。


ラス・エーリアスからラ・ファバに向かう道 Way to La Faba from Las Herrerias

  今日は殆ど雨の中の行軍ですが、13時頃にラ・ファバに到着しました。丁度昼どきなので、バールで昼食を取ることにしました。メヌー(定食)をオーダーすると、出てきたのは次の様な品々でした。
前菜:野菜サラダ、メイン:ベーコン・エッグとポテトチップ、デザート:アイスクリーム、 飲み物:ビールとワイン。ワインは、地元BIERZOのDOCワインでした。勘定の記憶は定かでありませんが、10ユーロ程度だったと思います。


ラ・ファバのバールの暖炉 Fireplace at Bar of La Faba

  このバールで、以前にも出合ったことのあるフランス人女性の4人組と一緒になりました。彼女達は、レオンから巡礼を始めたと言っていました。     

  このバールから出て巡礼道を歩き始めると、すぐにオ・セブレイロへの道のりを示す石柱がありました。ここからは、4.7kmの距離ですので、もうひと頑張りです。


オ・セブレイロへの道のりを示す石柱 Milestone showing distance to o Cebreiro

  ラ・ファバの隣村はラ・ラグーナと言う村ですが、この村はカスティージャ・イ・レオン州の最後の村です。この村を出ると、ガリシア州に入ります。つまり、オ・セブレイロは、巡礼道でガリシア州の最初の村になります。  

  ラ・ラグーナは村と言っても名ばかりで、道中は人家もなければ出会う人もおりません。見かけたのは、巡礼道を横切ってウシの群れを追っている女性ただひとりでした(冒頭の写真参照)。ウシの群れの光景に出くわしてから間もなくすると、エニシダの様な低木に薄紫の花が鮮やかに咲いていました。


低木に咲き乱れる薄紫の花 Shrub with pale violet flowers

  ガリシア州との境界に向かう長い登り道は、泥んこの道あり、石だらけの道ありなので、10kgの荷物を背負って歩く巡礼者にとっては、一歩一歩進むのに細心の注意が必要です。しかし、木々や野原が広がる緑豊かな展望が開ける道もあり、心が和らぎます。

    
ラ・ラグーナの巡礼道 Pilgrim road around La Laguna


  15時になった時点で、 カスティージャ・イ・レオン州とガリシア州との境界を示す標石がありました。この境界点からサンチャゴ・デ・コンポステラまでは、152.5kmです。


ガリシア州との境界を示す標石 Boundary stone to Galicia

  ガリシア州に入ってからオ・セブレイロの到着するまでの記事は、続編として別途執筆します。
   


  



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