*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

旧シッキム王国ひとり旅(1) ダージリンからペリンに移動

2021-01-06 | インド旅行

旧シッキム王国ひとり旅(1)Travelling alone former Sikkim Kingdom (2)

 

2017年11月11日 ペリンから仰いだカンチェンジュンガ

Nov.12, 2017  Proceed to Pelling from Darjeeling 

 

最初に、旧シッキム王国のペリンを訪ねることにした動機を語ります。

2015年に、私はネパールのエヴェレスト街道をトレッキングして、白く輝くヒマラヤの絶景を堪能しました。特に、カラパターツの中腹(約5,300m)から金色に輝くエヴェレストのご来光を仰いだ時の感動は忘れることができません。

カラパタールで眺めたエヴェレスト

ヒマラヤ第2の高峰K2に行くのは素人にとっては無理だったので、第3の高峰、カンチェンジュンガの絶景を眺められるスポットを探しました。その結果、インド北東部・シッキム州のPellingが好立地であることを知りました。

シッキム州は、1975年にインドに併合されるまでは、17世紀以来シッキム王国として栄えていました。旧シッキム王国は、インドの西ベンガル州と隣接していましたが、他にネパール、中国、ブータンと国境を接していました。

1975年の統計によると、面積は日本の高知県程度、人口は20万人弱、民族構成は75%がネパール人でした。現在の人口は54万人ですから、人口増加は目覚ましいものですね!

でも、いまだに空港は皆無、列車も走っておらず、通常のバスも運航されていないので、交通は極めて不便な状態です。

従って、現地の観光局の情報とか、実際にPellingまで出かけた外国人のブログを参考にして下調をべました。

その結果、2017年に訪れることとし、次のような計画を立てました。

11月9日  ニューデリー → バグドグラ: 航空機

     バグドグラ → ダージリン: タクシー

11月10日 ダージリン観光

11月11日 ダージリン → メリ:乗合タクシー*  

     メリ → ペリン:未定(現地で考える)

11月12日 ペリン観光

11月13日 ペリン → シリグリ:乗合タクシー

     シリグリ → バグドグラ:未定(現地で考える)

     バグドグラ → ニューデリー:航空機

*乗合タクシーは、現地住民が長距離の移動に利用するジープの様な小型バスで、現地ではShared Taxiとかshared jeepと呼ばれています。

実際に辿ったコースは、次の通りです。

   

 

この記事では、ダージリンからペリンまで移動した第1日目の体験をご説明します。

 

第1日:11月11日  ダージリンからペリンへ

First Day: Nov. 11 From datjeeling to Pelling, 

ダージリンからペリンに向かうには、ジョレサン(Joretang)経由が最短距離ですが、外国人がシッキム州に入境するためには、インドの入国ビザに加えて、西ベンガル州との境界にあるメリ(Melli)でVisaを提示し入国許可証Entry Permitを入手しなければなりません。かなり遠回りになりますが止むを得ません。

ところで、ダージリンからメリに行くためには、乗合タクシー(英語でshared taxi)を利用することになります。乗合タクシーはこの地域独特の交通手段です。それは、ジープ型の大型タクシーで、定員は10人程度、つまりマイクロバスの半数程度です。西ベンガル州のダージリンとかバグドグラからシッキム州の向かうために利用できる唯一の公共の交通手段です。尚、短距離ならばオートリックショーがタクシー代わりに利用できます。

そこで、私はダージリンのTaxi Stand(乗合タクシーのバスセンター)に出かけましたが、多くの乗合タクシーがひしめいていますので、どこで乗車券を買い、どこで乗車してよいか分かりません。したがって、ホテルのスタッフに付き添ってもらい、乗車券売り場やメリ行き乗合タクシーの乗り場を教えてもらいました。

さて、ダージリンの出発予定は10:00でしたが、実際に出発したのは10:40でした。どうやら、乗合タクシーが定員になるまで客を集めていたようです。

 ダージリンの乗合タクシー乗り場    

    私が利用した乗合タクシー 

 

 車内の様子

 

ダージリンを出発してから1時間以上も、山道が続きました。

    

メリに向かう道中の景色      メリに向かう道中の売店

やっと山道を終えると、Teesta Riverと言う名の川が流れる谷間の道路となりました。その川に架かる橋の近くで下車しました。橋のこちら側は西ベンガル州ですが、橋を渡るとシッキム州入口のメリになります。そこには入境許可受付事務所があります。この事務所に着いたときは、13時になっていました。

メリはダージリンからの距離は43kmですが、ここに来るまで2時間以上もかかりました。ダージリンの標高は2,100mでしたが、メリの標高は100mですからかなりの低地です。

   

乗合タクシーを降りた停車場     シッキム州入境許可受付事務所の入口

 入境許可受付事務所

入境許可受付事務所では、Entry Permitを取得するまで約40分待ちました。ここでは、パスポートに”MELLI CHECK POINT”と書かれたスタンプが押され、同時に“INNER LINE PERMIT/RESTRICTED AREA PERMIT”と書かれた文書を受け取りました。

  入境許可書の文書

手続きが終わってから、ペリン方面に行く乗合タクシーのダイヤを調べると、1時間後でした。そこで、この敷地に入って来る個人の自家用車を探した結果、幸いにペリンまで行くという車があり、同乗を認めてくれたので、大助かりでした。

メリを14:00に出発し、約1時間後にジョレサン(Jorethang)の町を通過しました。

 ジョレサンに向かう途中の景色

 

その後は上り道となりますが、あちこちで土砂除去工事をしていましたので、ノロノロ運転が続きました。

 土砂崩れの道

 

ゲイジン(Geyzing)を経由してペリンに到着したのは、18時でした。因みにペリンの高度は1、800mで、ペリンはゲイジンから9kmほど上ったところにあります。

ペリンで泊ったのは、Hotel Valley Viewと言うホテルです。部屋のベランダからカンチェンジュンガを見渡すことができる立地でしたので、このホテルを選びました。  

    

ホテルの入り口            私の部屋

 ホテルの夕食 

食堂には他の客はおりませんでした。

 がらんとした食堂

夜になると、ぶるぶる震える程の寒さになりましたが、客室には暖房設備ありません。カウンターに問い合わせると、有償で電気ヒーターを貸し出してくれると言うので、借りて暖を取ることにしました。

翌朝は、日の出のカンチェンジュンガを眺めるために早起きするので、夜の10時頃にベッドに入りました。

 

 


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