*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

サンチャゴ巡礼総集編 (風物-1) Pilgrimage to Santiago, Summary (Local sceneries-1)

2012-10-17 | スペイン巡礼 Pilgrimage in Spain
プエンテ・ラ・レイナの橋 Bridge named Puente la Reina



風物編-1 ナバーラ州

  巡礼の旅は毎日が未知への挑戦であり、新発見の連続です。今回は、2009年の巡礼で、強く印象に残ったナバーラ州の風景や風物をまとめてみました。

第1日目(5月24日) サン・ジャン・ピエ・ド・ポールからロンセスバージャスへ
  この日の最大の挑戦は、ピレネー山脈の峠越えです。サン・ジャン・ピエ・ド・ポール(高度163m)からオリッソン小屋ベンタルテア峠を越えて、最高地点のレオポエデール峠(高度1,430m)まで、長い登りが続きます。深い霧に包まれて、ピレネーの景観を楽しむことは出来ません。でも、重い体に鞭打って何とか峠越えを果たし、スペイン最初の宿泊地、ロンセスバージャスに無事に辿りつきました。


オリッソン小屋からベンタルテア峠に向かう登り道 Rising road from Orisson cottage to Bentarte Pass


ベンタルテア峠の手前にある石の十字架(高度1,230m) Stone cross positoned just before Bentarte Pass

第2日目(5月25日) ロンセスバージャスからララソアーナへ
  ロンセスバージャス(高度962m)からララソアーナ(高度499m)へ向かう道は、緩やかな下り坂の行程、昨日と違って気楽な旅でした。この日に泊った宿は、ララソアーナの町外れにあるアケレータでした。その宿は、1723年に建てられたローカル色が漂うバスク地方独自の農家を、数年前に内部をホテルに改造した建物でした


バスク地方独特の農家の建物 Famhouse built in traditional Basque style

第3日目(5月26日) ララソアーナからパンプローナへ
  この日は、巡礼道で最大の都市、パンプローナに向かいます。途中でビジャバの町を通過する以外は、緑したたる林や田園が広がる風景が続いていました。


ビジャバ村へ向かう途中の田園風景 Countryside view on the way to Villava

  第1日目、2日目の行程は26-27kmの距離でしたが、今日の行程は17km。パンプローナには昼過ぎに到着しましたので、ゆっくりと旧市街や史跡の観光を楽しみました。


サン・フェルミン祭で牛追いが行なわれる旧市街 Old city where bulls run during Sanfermines festival  

第4日目(5月27日) パンプローナからプエンテ・ラ・レイナへ
  パンプローナ郊外には、世界でもトップ・レベルのビジネススクールにランクされるナバラ大学(Universidad de Navarra)があります。ここに立ち寄った後、巡礼の旅を再開しました。
  この日の最大の難所は、標高差250mを上って行くペルドン峠です。この峠に近づくと、周囲に長く延びる丘の上には、風力発電用風車が多数並んでいました。スペインは、自然エネルギーの利用に熱心な国のようです。


ペルドン峠の最長部から見た発電用風車の数々 A number of windmills standing on the hill around Berdon Pass

  この日の宿泊地はプエンテ・ラ・レイナ(スペイン語で“王妃の橋”の意)ですが、その名称は、中世の頃アルガ川に架けられた同名の石橋に由来して名づけられました。(この記事の冒頭の写真をご参照ください。)

第5日目(5月28日) プエンテ・ラ・レイナからエステージャへ
  この日も、さして険しいアップダウンのない巡礼道でした。プエンテ・ラ・レイナを出発して隣村のマニェル村を過ぎると、ブドウ畑が広がっていました。暫らく歩くと、ブドウ畑の向こうにシラウキ村が浮かんでいました。

  その後、ロルカ村ビジャトゥエルタ村を経由し、エガ川を渡り、かってナバーラ王国の古都として栄えたエステージャに到着しました。


12世紀に建てられたナバーラ王の宮殿 Palace of the king of Navarra built in 12th century

第6日目(5月29日) エステージャからロス・アルコスへ
  エステージャを出発してから40-50分も歩くと、ブドウ畑の向こうにイラーチェのワイナリー(Bodegas Irache)が見えてきます。このワイナリーの入り口には、“ワインの泉”(wine ountain)と呼ばれる施設があり、巡礼者をもてなしてくれます。


イラーチェのワイナリー Winery of Irache

  イラーチェを出て間もなくすると、前方の丘の上にあるビジャマジョール村に向かって、少々きつい登り坂をあるきます。この村を過ぎて、ブドウ畑や麦畑を眺めつつ下り気味の道を進むと、ロス・アルコスに到着します。


ロス・アルコスの川辺で水遊びをする子供達
Children enjoying spending time at the riverside in Los Arcos

第7日目(5月31日) ロス・アルコスからログローニョへ
  いよいよ本年の巡礼の最終目的地、ログローニョを目指します。この日は、今回の巡礼では最長距離の29kmですが、コースとしては比較的平坦な道の連続です。
  ロス・アルコスを出発して最初の訪れるのはサンソル村ですが、この村では屋上に風見鶏を飾った民家を見かけました。


風見鶏を屋上に飾った民家 Local house with weathercock on top

  この村を抜けると、田園風景が広がっていました。


右手はオリーブ畑、左手はブドウ畑のに挟まれた巡礼道
Santiago road with olive orchard at right and vineyard at left

  次のビアーナ村を過ぎると、間もなくナバラ州の境界を越えてリオッハ州に入ります。その境界から約1時間ほど歩くと、リオッハ州の州都ログローニョに到着します。

  この日の夜は、巡礼仲間と共にリオッハ・ワインと地元料理を囲みながら、思い出深い旅の打ち上げをしました。


ログローニョのバールにて Inside view of local bar at Logrono



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