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実はハイレゾ再生も可能、iPhone向け外部メモリー「iXpand」が便利

2015年02月17日 | オーディオ製品







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■iPhone用「外部メモリ」を選ぶポイント

iPhoneのストレージが足りない、という声をよく耳にする。iPhoneには、補助記憶装置として16~128GBのフラッシュメモリが内蔵されているが、いまやこれでは十分ではない。静止画/動画の多画素化と高フレームレート化は進む一方、音楽の高音質化/高ビットレート化も進みファイルサイズは肥大化している。かといって内蔵フラッシュメモリを増やすことは事実上不可能、不要不急なファイルの削除で凌ぐユーザも少なくないはずだ。

そこでいま注目を集めているデバイスが「外部メモリ」。ここでいうメモリとはフラッシュメモリのことで、前述の表記に従えば「外部フラッシュメモリ」ということになる。ワイヤレス接続の外付けストレージも存在するが、iPhone用外部メモリというとLightning端子とPC接続用のUSB端子を装備、ワイヤードだからこその安定感と高速性を売りにした製品が多い。

SanDiskが発売したiOSデバイス向け外部メモリ「iXpand」。LightningとUSB 2.0コネクタを各1基装備する。

結論からいうと、iOSデバイスに関していうかぎり、外部メモリの使いやすさはアプリの機能と完成度によって決まる。もちろん、ストレージとしての容量や物理的な形状/大きさも見逃せないが、こと使いやすさや活用範囲の広さとなると、アプリの出来に大きく左右されるのだ。

理由は単純、外部メモリは特定のアプリが排他的に使用するストレージに過ぎないからだ。iOSデバイスではアプリに利用されるデータ保管領域(フラッシュメモリ上に存在するファイルシステム)の拡張性は考慮されず、購入時点のメモリ容量で固定される。PCのように、HDDやSDDを交換/増設することでファイルシステムの領域を広げることはできない。

その専用アプリも、ただファイルを読み書きできればいいわけではない。iOSでは、「External Accessoryフレームワーク」がアプリの外部機器へのアクセスを担っており、アプリ側で定めたプロトコルにより通信が行われる。その仕様は開発者側で決定できるため、独自のノウハウを生かせるフラッシュメモリメーカーが有利だ。

もうひとつ、いわゆるメディアプレイヤーとしての役割もある。iOSには、各種メディアファイルに対応した「AVKitフレームワーク」が標準装備されており、AAC/Apple Losslessなどのオーディオファイルや、H.264などのムービーファイルの再生にはこのフレームワークを使うことがオーソドックスなアプローチとなっている。フレームワークは異なるが、ExcelやWordなどのオフィス文書やPDFをプレビューする処理も、iOSに標準装備の機能を利用することが通例だ。

しかし、iOSに標準装備のフレームワークは開発しやすい反面、独自性を出しにくい。外部メモリ専用アプリに関していえば、他製品のものと比べ目立った機能差がない"ありがちなアプリ"になりがちなのだ。

■FLAC再生をサポート、ハイレゾ品質もOK

今回取りあげる「iXpand」(関連ニュース)は、SanDiskから発売される外部メモリ。インターフェイスはLightningとUSB 2.0コネクタが各1基、iOSデバイスとPCとの間で気軽ににデータをやり取りできる。容量は16/32/64GBの3種類が用意され、用途に応じて選択できる。
Lightningコネクタ部分はゴム素材で柔軟性があり、長いケーブルを引き回すことなくiPhoneと接続できる。
USBコネクタをPCに挿せば、USBメモリとして利用できる。Mac(OS X 10.5以降)とWindows XP/7/8以降がサポートされる。

と、このスペックからはiOSデバイスとの親和性が高い外部メモリとしか読み取れないが、iXpandには他にないアドバンテージがある。それは、専用アプリ「iXpand Sync」だ。

iXpandは、メーカーの言葉を借りれば「類似品の3倍以上の転送速度」を実現しているという。これは、搭載されているフラッシュメモリの性能もあるだろうが、前述した(仕様を開発者側で設計できる)プロトコルがプラスに作用していると考えられる。ハードウェアのノウハウがソフトウェア=アプリにも生かされている、というわけだ。
事前準備は専用アプリをインストールしておくだけ、あとは差し込むだけでアプリの起動まで自動で行える。スリープ状態のときでも起動はスムーズだ。

メディアフレームワークにオープンソースの「MobileVLCKit」を採用していることも見逃せない。MobileVLCKitは、PCで広く利用されているメディアプレイヤーソフト「VLC」のモバイル向けコアであり、オーディオファイルでいえばFLACやOGG、ビデオファイルでいえばWMVやFLVはMobileVLCKitの機能によるものだ。一方、AACやALAC、H.264といったiOSがサポートしているフォーマットにも対応している。AVKitにMobileVLCKitを加えるという仕様は、他の外部メモリ専用アプリには見られなかったアプローチだ。
AACやALACなどiOSがサポートするフォーマットはもちろん、ハイレゾ品質のFLACやWAVも再生できる。
エラーメッセージを注意深く見ると、内部ではVLCの機能が利用されていることがわかる。

【iXpand Syncが対応するファイルフォーマット
●動画:    WMV、AVI、MKV、MP4、MOV、FLV、MPG、RMVB、M4V、MPEG2(TS)
●静止画:BMP、TIF、JPG、PNG、GIF、XBM、ICO、TGA
●音楽:MP3、AIF、WAV、AIFF、M4A、WMA、AAC、OGG、FLAC
●文書:PDF、EXCEL(*.xlsなど)、WORD(*.docなど)、その他iOSがサポートする形式すべて

■ハイレゾ音源を気軽に外へ、ワイヤレススピーカーでも楽しめる

では、実際のところiXpand/iXpand Syncの使い勝手はどうなのか。Phile-webという媒体の性格を考慮し、オーディオファイルの扱いを中心にレビューしてみよう。

扱いはすこぶる簡単。iOSデバイスにLightningコネクタを差し込めば認識され、アプリ(iXpand Sync)を起動するか無視するか確認のダイアログが現れる。ロック状態でも通知されるので、いきなり差し込めばOK。使い終えるときも、アンマウント処理などなしに引き抜くだけでいい。

早速オーディオファイルをいくつか再生してみた。AACやMP3といったロッシーな音源はもちろん、ロスレスのALAC(44.1kHz/16bit)とFLAC(192kHz/24bit)、WAV(88.2kHz/24bit)も滞りなく再生できた。Lightningポートが塞がっているためデジタル出力は不可、iOSデバイスの仕様上ステレオミニジャックのアナログ出力も48kHz/16bitに丸められてしまうが、輪郭のはっきりとした鮮烈な音を楽しめる。なお、DSDの再生には対応しない。
再生する曲はワイヤレススピーカー(Bluetooth/AirPlay)でも楽しめる。48kHz/16bitに丸められるが、ハイレゾ音源も出力可能だ。
DSDの再生には対応していない。

プレーヤーとしての音質だが、ALACやAACといったiOSのフレームワークで再生しているフォーマットについては、iOS標準装備の『ミュージック』と同等と考えていい。しかし、ハイレゾ音源(FLACとWAV)は、48kHz/16bitに丸められるにしても、VLCという実績あるフレームワークを使用していることもあり、安定して再生され品質は高い。Bluetooth/AirPlayスピーカーに出力できることもうれしい。PCからコピーしたハイレゾ音源を気軽に試聴する、というニーズは十分満たしてくれるはずだ。

ただし、FLACやOGGなどiOSでサポートしないフォーマットは、CPUパワーを必要とするソフトウェアデコードとなるため、バッテリーがみるみる減少する。オーディオファイルはまだしも、WMVやFLVなどのビデオファイルはバッテリー対策が必須となるだろう。

オーディオ再生用補助メモリとしての可能性だが、個人的には「大いにあり」と考える。PCに保存している音源を外へ持ち出す場合、ハイレゾか否かを問わず、とりあえずiXpandにコピーしておけば再生できる。ヘッドホンにかぎらず、Bluetooth/AirPlayスピーカーで聴くことも容易だ。バックグラウンド再生に対応しない(他のアプリを使いながら再生できない)、FLACに埋め込まれたメタデータを解釈しないなど気になる点もあるが、ハイレゾ音源をiPhone/iPadで気軽に楽しめる外部メモリとしては唯一の選択肢であり、新しい可能性を提示する意欲的なデバイスといえる。

ゼンハイザーMOMENTUM In-Earレビュー

2015年02月17日 | オーディオ製品
ゼンハイザー
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■絶妙な設計で「音楽を聴くのに最も楽しい音」を追求










まずはDaftPunkのアルバム「Random Access Memories」(88.2kHz/24bit)を聞くと、スピーカーで聴いた際の空気の揺れまで伝わってくるような、エネルギー感のある重低音がとにかく心地良い。それでいて出し過ぎず、低音の響きも含めて正確にコントロールされた音と評したい。高域はスムーズに伸びるのだが、アタックの強さというより空間を意識した、しなやかな高域の伸びで気持ち良く鳴らしてくれる。










ジャズではSHANTIの「BORN TO SING」(96kHz/24bit)を聴く。ボーカルをしっかりと立てる、その分離感の良さが何よりの美点。高域までキッチリと帯域を伸ばして鳴らすのだが、それでいて耳に心地よいまとめ方はさすがだ。

空間のスケール感も大きく、特にアコースティックギターを空間上にピタリと止まるセパレートを両立させているのが見事で、雰囲気重視というだけでもなく、モニター調に振り切っているわけでもない、音楽を聴くのに「最も楽しい音」を実現しているのだ。

ほかにクラシックはハイレゾ版の「カラヤン~ザ・ベスト・オブ・マエストロ~アビイ・ロード・スタジオ新リマスターによる」(96kHz/24bit)を聴いたが、クラシックの音を華やかに、そして弦楽器の音の歯切れ良さも鳴らし分ける。

今回は長期に渡り使用できたので、iPhone 6やXperia Z3 Compactと組み合わせ、屋外でも使用してみたが、遮音性が高いため屋外でも快適に聴けたことも報告しておきたい。パワフルな低音によって、騒音の響く地下鉄でも重低音のエネルギー感を失わないことも確認できた。

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