どんな味なんでしょうね?
2015年の年頭に開設されたサイト「村上さんのところ」で、ある人がピーター・キャットの肉じゃがが美味しかったと述懐していました。
「ピーター・キャット」というのは、村上春樹が早稲田の演劇科の学生だった1974年に開いたジャズ喫茶の名前です。
国分寺駅南口あたりのビルの地下にあり、夜はジャズバー、週末には生演奏をしたりしていたそうです。
この店で村上春樹は客に出す肉じゃがを作り、それがけっこうな評判だったとか。
当時の客だった質問者は、こんなことを言っています。
☆国分寺のピーター・キャットを訪れて最高に美味しい薄味の肉じゃがに励まされ「もうすこし、この地で頑張ろう」って。…
マスターの肉じゃがを超える味には、いまだ出会っておりません。皆の期待もあるし、新作を生み出す作業は計り知れないですが、ノーベル賞など意識せず、心を温める肉じゃがをつくれるマスターでいてください。
これに対し村上春樹はこう答えています。
☆僕はそういえば肉じゃがをつくっていました。一度ミック・ジャガーさんも食べに来たことがあります、というのは冗談です(くだらない冗談ですね)。僕がつくる特製ピラフもずいぶん人気がありました。懐かしいな。「ノーベル肉じゃが賞」とかあるといいですね。ないと思うけど。
そうです。村上春樹がつくるのは“薄味の肉じゃが”です。
想像するに、豚肉ではなく牛肉を使っているんじゃないか。
じゃがいもと玉ねぎと人参、しらたき。
生姜をきかせるのだろうか、それとも生姜は入れない?(ちなみに、ふつうは大概入れないと思います。)
でも、こればっかりは実際に目の前にだされないと、なんとも確定できないのです。
うーん、一度食べてみたいですね。