村上春樹原理主義!

作家・村上春樹にまつわるトピックスや小説世界について、適度な距離を置いて語ります。

村上春樹とコーヒー

2015-12-22 08:24:09 | harukiグルメ

コーヒーは村上春樹にとって、重要なテイストです。

小説にもコーヒーはよく出てくる。

例えば『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のなかでも、年下の友人の灰田が、コーヒーを大事そうに淹れます。

☆週末の夜、灰田はつくるのマンションに泊まっていくようになった。二人は夜遅くまで話し込み、灰田は居間のベッド兼ソファに寝支度をととのえて眠った。そして朝にはコーヒーを用意し、オムレツを作った。彼はコーヒーにうるさく、丁寧に焙煎された香ばしいコーヒー豆と、小さな電動式のミルを常に持参した。コーヒー豆に凝るのは、貧乏な生活を送っている彼にとってのほとんど唯一の贅沢だった。

 

『海辺のカフカ』でも、大島さんがカフカ少年にコーヒーの作り方を教えています。

☆グラインダーで豆を挽き、注ぎ口の細いとくべつなポットでお湯をしっかり沸騰させ、それを少し落ち着かせ、ペーパーフィルターを使って時間をかけて抽出していく。できあがったコーヒーに大島さんはほんの少しだけ、なにかのしるしのように砂糖を入れる。クリームは入れない。それがいちばんおいしいコーヒーの飲みかたなのだと彼は主張する。

ジャズ喫茶を経営していただけのことはあり、コーヒーには一家言あるのでしょう。

なんだかコーヒーの香りがしてきませんか?

砂糖をほんの少しだけ入れるというのはどうなのでしょうね。

早速まねして飲んでみましょう。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コーヒー (ドラゴン)
2019-09-10 16:08:29
コーヒーが村上作品における役割も入れたほうが有意義なブログといった印象を持ちます。これだけだとただの引用で味気ないかと
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RE: コーヒー (村上春樹原理主義者)
2019-09-11 11:27:42
ドラゴンさん。コメントありがとうございます。
たしかにご指摘の通りです。
おいおい、村上作品におけるコーヒーの役割についても書いてみたいと思います。
ところで、ドラゴンさんは、それについて、どういうお考えをお持ちでしょうか?
もしよかったら教えてください。知りたいです!
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