コーヒーは村上春樹にとって、重要なテイストです。
小説にもコーヒーはよく出てくる。
例えば『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のなかでも、年下の友人の灰田が、コーヒーを大事そうに淹れます。
☆週末の夜、灰田はつくるのマンションに泊まっていくようになった。二人は夜遅くまで話し込み、灰田は居間のベッド兼ソファに寝支度をととのえて眠った。そして朝にはコーヒーを用意し、オムレツを作った。彼はコーヒーにうるさく、丁寧に焙煎された香ばしいコーヒー豆と、小さな電動式のミルを常に持参した。コーヒー豆に凝るのは、貧乏な生活を送っている彼にとってのほとんど唯一の贅沢だった。
『海辺のカフカ』でも、大島さんがカフカ少年にコーヒーの作り方を教えています。
☆グラインダーで豆を挽き、注ぎ口の細いとくべつなポットでお湯をしっかり沸騰させ、それを少し落ち着かせ、ペーパーフィルターを使って時間をかけて抽出していく。できあがったコーヒーに大島さんはほんの少しだけ、なにかのしるしのように砂糖を入れる。クリームは入れない。それがいちばんおいしいコーヒーの飲みかたなのだと彼は主張する。
ジャズ喫茶を経営していただけのことはあり、コーヒーには一家言あるのでしょう。
なんだかコーヒーの香りがしてきませんか?
砂糖をほんの少しだけ入れるというのはどうなのでしょうね。
早速まねして飲んでみましょう。
たしかにご指摘の通りです。
おいおい、村上作品におけるコーヒーの役割についても書いてみたいと思います。
ところで、ドラゴンさんは、それについて、どういうお考えをお持ちでしょうか?
もしよかったら教えてください。知りたいです!