ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

ユメの噴水屋敷

2007-08-15 19:28:43 | Weblog
猛暑、続いております。先日噴水を見かけた際には、思わず飛び込みたい衝動にかられました。アブナイアブナイ。

幼少の時分はかなりの噴水好き。特に池袋サンシャインの噴水広場(今ではマニア向けタレントさんのイベント会場として名を馳せているようですが…)、あの噴水の虜でした。B1F~3F(確か?)吹き抜け、あれだけの規模のものが屋内にあるということに感心し、その過剰なほどの演出に夢中になったものです。

あるとき(かなり昔)某クイズ番組で、クウェートが特集されておりました(1990年より前のこと)。この国の金持ちぶりをこれでもかと紹介していた(と思われる)のですが、登場された一般(だがもちろん金持ち)のお宅内には噴水が!屋外(庭とか)ではなく屋内に噴水とはなんと贅沢なことよ!「クウェートすごい!クウェート金持ち!」という印象は「ウチのなかに噴水がある!」に集約。スバラシク魅力的!そして、将来は「噴水屋敷」を手に入れてやる、と熱い思いを抱くこととなりました。

時を経て、そんな思いも若干弱まりつつあった頃、稲垣足穂氏の小品集にて「マイ・サンマー・ハウス」なるものに出会います。語られているのはタルホ氏が考える夏座敷ー究隆型の天井を持つ広い円形の西洋間、照明によってもたらされる星月夜、部屋の真ん中には大理石の水盆、そこからあがる噴水ーまさに憧れです。いつの日か、これに倣った噴水のある家を!と決意をあらたにしたのでした。

そして現在…ものいわせる財力が備わっているはずもなく、もちろん今後の見込みもなく…。宝くじ一等が当たる(ありえない)、はたまたクウェートにお嫁に行く(負けず劣らずありえない、しかもいろんな意味で間違っているよキミ…)、そんなことでもないかぎり、実現不可能でしょうな。それでも「噴水屋敷」の夢をホソボソと持ち続けているかーさんなのでした。


PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
ピンズ・ピンバッジ製作のプロフェッショナル集団です。
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