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板金  ブログ 府中市是政の町工場 五十嵐精機製作所

多摩川のそば 是政のまち工場からみなさまへ

溶接 入り角

2012年02月24日 08時26分42秒 | 

おはようございます。五十嵐精機製作所です。

鉄パイプ+鉄5ミリの溶接です。
パイプをまっすぐ直角にのせると、
普通は隙間がほとんどありませんので、
溶棒、すきまを埋めるもの、を使わずに
素材同士のみで溶接ができます。

鉄の加工が趣味だ、というタレントが、
鉄同士が溶け合う様子がセクシーで良い、
と、溶接の魅力をコメントしていた
記憶があります。

溶棒をつかうと、盛り付ける感じになるので、
溶け合う様子があまり見えないのですが、
写真のような場合は、よく見えます。
たしかに、セクシーかもしれません。

入り角に溶接のトーチを近づけて、
スイッチを押すと、上と下の素材の温度が
瞬時に上がって、溶け出します。

重力なのでしょうね、上の溶けた部分が
下におりて、融合します。
そのまま横に動かせば、このように
つるつるの、溶接、完成です。

完成のつるつる、もまたセクシー?

ツィステッド ステンレス板

2012年02月23日 08時29分17秒 | 

おはようございます。五十嵐精機製作所です。

ステンレス板1ミリ。
鉄板などを切るのに、シャーリングという機械を
普通多く使います。
原理てきには、はさみ、ですね。

半端な力では切れないので、ギロチン的な、
ごつい機械で、ごつい刃で、ばさっと。
一瞬できれるように見えますが、
そこは、はさみなので、
左から右へ順々に切れていきます。

で、このような細い切れ上がり。
紙を切るときはこのような事、
起こらないのですが、金属だと
ネジレルんですね。
ツイストといっているらしいです。

ついでに、弓のように曲がっているのは、
そのまま、ボウ(弓)。

ねじれると、お仕事としては、まっすぐに
なおさなきゃならないのですが。
こんなふうに、
均一にねじれてると、
なんかしなやかで美しい。。

アクリル板2ミリ

2012年02月21日 08時45分36秒 | 

おはようございます。五十嵐精機製作所です。

アクリル板2ミリの加工依頼がありました。
両面に保護用の紙シート貼ってあります。

レーザーは基本的に熱で燃やして溶かして切る
ので、紙がはってある、のは
危険な感じではありますが。

じつは、アクリルは鉄などの金属より
それは大変燃えやすくきりやすいので、
パワーも10分の1くらいでOKです。

熱くなることもないので、ちょっと慎重に、
テストしてみましたら、
両面とも貼ってあるままでOK!

はがれることもなく、きれいに切れました。
手のひらサイズの加工品、
60枚切れました。

クラッチ板? ゴム?

2012年02月16日 08時40分50秒 | 

おはようございます。五十嵐精機製作所です。

こんなの切れない?
って持ち込まれました。黒い、カーボンのような、
硬いゴムのような、なにやら繊維が織り込まれていて。

端っこはテストしても可、とのことなので、
ちょっと切り欠いてみました。

金属でないもの、有機質っぽいものは、
レーザの光は、かなり少なくてすみます。
厚み3ミリくらいですが、とりあえず
鉄の5分の1くらい、
アシストガスは、空気で。
ゆっくり、おそるおそるきってみますと、

まあなんとか、きりはなすことには
成功しましたけど、

やはり、ゴム!!
燃えたときの、匂い!
すごいものがあります。
これで、外周全部切ったら大変なことに。

切れるかもしれないですが、
この匂い、全然ムリ、なので、
ムリ!ってお断りしました。

黒皮 鉄板

2012年02月08日 08時05分54秒 | 

おはようございます。五十嵐精機製作所です。

鉄板9ミリの加工をしました。
9ミリの鉄板は通常、クロカワといって、
写真のように、黒い色の表面になっています。
皮、というのは、黒い部分は、じつは
皮のように薄い皮膜になっていて、
曲げたり、強くたたいたりすると
はがれます。

製造段階で、たぶんですが、
熱い、赤い状態から冷える過程で、
鉄の一部が酸化かなにかで、
膜を作り出すのではないか、と
想像してます。

レーザーでの加工は、パワーが必要なのと、
いろいろな条件、まあいわゆる、
調子がいい、状態でないと結構失敗が多いです。

光が中心に正確に入っているか、レンズはきれいか、
焦点は正確に合っているか、パワーは足りているか、
過剰でないか、進む速さはちょうどいいか、
などなど。
とってもアナログな条件のおおくの組み合わせなので、
どれが調子わるいのか、見つけにくいのです。

まあ、全部新品で調整万全なら案外簡単なのですけど。
うまく使っていくのがテクなのでしょうから。