はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

伝説のドラマ?「マグロ」 。

2023-03-30 08:05:00 | 気になる:テレビ番組

存在は知ってたけど、ある意味「伝説」となっていた

渡哲也さん主演のドラマ

 
 
を、先日、ついにCSで見ることができた。
CSテレ朝チャンネルより
 
鎌田敏夫脚本、石橋冠監督。
キャストには、渡さんをはじめ、(以下敬称略)松坂慶子、天海祐希、徳重 聡、内田有紀、渡邉邦門、高橋克典、小林桂樹、西田敏行、高島礼子・・・他にも、ゲスト出演として長嶋一茂、林家正蔵、そして神田正輝、舘ひろし。すごいでしょ。小林桂樹さんと、西田敏行さんが脇に回って、これまた渋いんですよ。
脇役も、根岸季衣さん、河原さぶさん、深水三章さんなどなど、いい味出しててね。 

当時テレ朝が、相当力を入れていたのは、キャスト・スタッフの名前を見るだけでも伝わってくる。

ストーリーはこちら↓(Wikipediaより)
主人公の漁師・竜男は、魚群探知機など近代設備に一切頼らず経験と勘だけで漁をしてきたマグロ漁師。しかし、そんな彼にも長男の片腕を切断する事故に巻き込んでしまった過去がある。
ある日、竜男の船が遭難した、との連絡が次女・真由のもとに入る。真由から連絡を受けた長女・夏海は急遽仕事を切り上げ母のもとに駆けつける。

 
これだけでは終わらないほど、この家族に、次々と不幸が襲い掛かる。
それを、不器用な父と、お節介なくらい世話焼きの長女を中心に乗り越えようとするドラマ。
 

放送は、2007年。
何で当時見なかったのか記憶にないのですが・・・
(当時、とんねるずの貴明さんが渡さんのモノマネしてたのが強烈に残ってる
その当時としても、内容的には、古いかもしれない。これをお正月時期に持ってきたのは、確かに渋すぎたかも😅でも、それを差し引いても、骨太なストーリーで、見ごたえがありました。
 
 
ほぼ青森や函館でのロケ。(石原プロ、炊き出ししたんだろうなぁ)
それだけに、漁師さんたちの生活、語弊があると申し訳ないのですが、土臭さ(いや磯の匂い)というか、昭和?みたいな生活感がビシビシと伝わる。何しろ、ほぼ「ホンモノ」だから。
長女が暮らす東京での最新の生活との対比が、さらに効果的で。
 
渡さん、晩年は紳士的な役が多かったけど、やはり、不器用で古くさい男はピカイチだなぁ。一生懸命だけど、それが家族に上手く伝わらない。なんというか、多くを語らずとも、佇まいが「漁師」。
やはり、素敵な役者さんでした。
 
 
バラバラになった家族を再生しようとする長女には天海さん。
一番先に家を出て、東京でバリバリと仕事をこなすが、故郷に残した家族が心残り。父の遭難から、家族再生を考え始める。
キャリアウーマンの面と、お節介な長女の面と、やはり上手い方です。
なんというか、当て書きなのかな?というくらいはまり役でした。
 

何があっても明るく前向きな母親には松坂さん。こういう役、最近多いですが、あの笑顔を見てるだけで、「本当に大丈夫」っていう感じがたまりませんね。
誤解されやすい父(夫)を、心から愛し、信じている。素敵です。
 
 
父のせいで、心が離れていった子どもたちに、徳重さん、内田有紀さん、渡邊さん。
仕方ないこととはいえ、素直になれないのが、伝わってきます。
 
 
長女の幼馴染の漁師に、まだまだ若かった克典さん。
まだ「サラ金」のイメージが残る感じが、今見ても新鮮で。
でも、理屈ではない、「男気」で行動するって、カッコいいよねぇ。
 

西田さんは、本当に「地元の漁師さん」でしょ?って感じ
同じ魚でも、浜ちゃんとは全く違う、「悲哀のある海の男」。さすがです。
渡さんとの2ショットは、今思えば珍しいのかもしれない。そのシーンを見るだけでも、楽しかったです。
 
 
 
漁労長には、最晩年と思われる小林桂樹さん。貫禄はさすが。
小林さんと渡さんが同じ画面に映ってるだけで、なんだかすごいもの見てない?という気持ちになった。
 
 
楽な方へ、効率的な生き方が良しとされる昨今。
裕福ではないし、苦労ばかりで、決して楽な生活ではないけど、「生きている」という感じが、イキイキと伝わってくるドラマは、逆に新鮮さを感じる。

力強さ、逞しさ。そういうものを久しぶりに感じた。
こういう骨太なドラマを、今地上波で放送してほしいなぁって。

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