はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「監察医 室生亜季子」

2016-07-02 09:45:07 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

ずっと「刑事ドラマ」を見て育ちましたが、

「解剖」「法医学」

という言葉をちゃんと認識したのは、このドラマが初めてだったと思います。

「監察医 室生亜季子」

 

80年代後半。しばらくは、「女監察医」というタイトルでした。「女」と付くところに時代を感じますね。

それまで、ほとんど男性が主役だったサスペンスドラマに、さっそうと登場した監察医、室生亜季子。

歯に衣着せぬものいいと、一流の監察医としての、いわゆる

「キャリアウーマン」ぶりに、ある種の憧れさえ感じました。

演じたのが、ちゃきちゃきした浜木綿子さん、というのも大きかったかもしれませんね。

 

ストーリー的には、どうしても重いものが多いのですが、あき先生を取り囲む面々が、面白いんですよ。

初期は、ちょっと訛りのある警部 すまけいさん
途中から最後まで30話以上浜さんとの名コンビが楽しかった 左とん平さん
途中数話登場した、鑑識の赤信号リーダー 渡辺正行さん

こういうベテランのテンポのいい掛け合いが、重いドラマも最後まで楽しむことができます。

(全37話すべて登場する、川口刑事役の大場順さんも、とん平さんに負けず劣らず良いやり取りしてました。)

 

見ていて気付いたんですが、宝塚出身の浜さんという事もあってか、宝塚出身の女優さんがたびたび登場します。
時には犯人・被害者、またはワンポイント的にいい味を出してる方。
そういう意味では、宝塚出身つながりって「強い絆」があるなぁと感じることもできます。

 

あと、なんと言っても「川越」の街並みでしょうか。

2時間ドラマにしては、結構ロケが多く、それも楽しみの一つでした。
当時、「川越」という町のことをほとんど知りませんでした。
この番組のおかげで、昔ながらの街並み・情緒が残る「小江戸」の存在を知ることができました。
正直、それまでは「埼玉」に行く機会はきっとない・・・と思っていたのですが(ゴメンナサイ)、この川越だけはいつか行ってみたい街の一つになりました。

 

それと、20年以上かけての全37話で、医学の進歩も感じました。
今では当たり前の『DNA鑑定』という新しい手法に、自分の今までの経験と自信を崩されたあき先生・・・というのも、時代を感じます。
他にもパソコン端末でのネットワーク検索とか、携帯電話の普及とか、当時としては最新のテクノロジーがどんどん出てくるのも、長期にわたって制作されたドラマならではこそ。

古い町並みと最新技術。

そういう観点から見ても楽しめるかも。

 

そうそう、子役時代の三浦春馬くんが、主役級で登場してました。
やっぱり目力があって、お芝居も上手くて。
今の活躍は、単なる顔だけでない、実力なんだなぁ・・・と改めて実感。

 

最終話の37回目。
「火曜サスペンス」も終焉時期だったのかな。
シリーズものでおなじみの「霞夕子」「佃次郎」などなどが役名そのままで登場。
もちろん演じるのは、ドラマで演じていた真矢みき、西郷輝彦ご本人
当時まだ珍しい、いわゆる「コラボ」回で、そういう意味でも貴重な最終回でした。
 

今でも続いててもおかしくない、名作の一つだと思うんですけどね・・・・
(日テレはサスペンス辞めちゃったからね)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 戸惑うほどの長雨・・・ | トップ | 懐かしい「歌謡曲」  »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
時代劇と同じ道をたどる?2時間サスペンスドラマ (Runば~ど)
2016-11-03 06:36:51
はぎおさん、お久しぶりです。

このカテゴリで記事がアップされなくなって久しいですが、
最近、フジテレビ、TBS、テレビ東京で
外部発注の2時間サスペンスドラマの新作の発注や製作・放映本数が、大幅に減ってきているそうです。

やはり、昭和63年から数年間、2時間ドラマの新作放映枠が4系列で8枠も乱立した時代、さらに平成13年にテレビ東京が参入してからの5系列に2時間サスペンスドラマ新作枠が競うようになった時代の粗製乱造による質の低下とか、いわゆる「大量見込み生産」による未放映作品の在庫膨張のツケが、今になって出ているのでしょうね。
早い話、2時間サスペンスドラマが、時代劇と同じような退潮への道を、いよいよ現実にたどりつつあるのでしょうね?

テレビ東京は「水曜ミステリー9」の枠タイトル付の未放映の2時間サスペンスドラマの在庫が現在6本あるそうですが、ここ2か月は「水曜ミステリー9」という形での新作2時間ドラマの発注や撮影をしていないのかと思われます。
テレビ東京が「2時間ドラマ新作枠の廃止」を公式リリースするのは時間の問題かとの観測も浮上しかねないと思います。

思えば、テレビ東京は、平成13年に「女と愛とミステリー」の番組名で2時間サスペンスに参入し、一時は10パーセント以上の視聴率を取る作品もしばしばありましたが、平成20年ごろに襲ったリーマンショックによる広告収入の急減で制作費総予算の緊縮措置をとったため、2時間サスペンスドラマの新作の発注を一時停止していたのを、平成23年に再開し、放映枠も復活しながら、テレビ朝日の「相棒」とガップリになって、最近は視聴率は高くとも6パーセント程度がせいぜいという状況になっていたそうです。
返信する
Unknown (はぎお)
2016-11-03 15:46:46
>Runば~どさん
こんにちは。ご無沙汰しております。

この種類のトピですが、なかなかアップできるほど、最近ツボにはまるものがなくて。
おっしゃるとおり、作品の放送自体も少なくなりましたし。

日テレ以外は未だに枠があるので、細々と放送されていますが、テレ東の作品が結構好きだったりします。CSやBSで放送されていれば、何度見てもついつい見てしまいますし(^^ゞ

時代劇がなくなった今、「2時間ドラマ」だけは、何とか生き残ってほしいものです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。