はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

順みつきさん 。

2018-04-22 19:22:35 | 記録:宝塚

宝塚ファンになった頃には、すでに退団され、後に存在を知った

順みつきさん

訃報は大変驚き、とても残念に思いました。

 

それまで見ていた宝塚作品。
男っぽくても、情熱的でも、やはり品があった。

みっきーさんと出会った時、とても衝撃を受けました。

正直、泥臭く、悪く言えば「ガラの悪い」役どころ。

でも、その熱量と、お芝居のうまさと、迫力のある歌声・・・すべてに圧倒されました。

恐らく、テレビで最初に見たのは

「霧深きエルベのほとり」

これは本当に衝撃的でした。
なんというか、「宝塚」の枠を超えて、本当の男性が演じているかのような、そんな錯覚に陥るほどの激しさ、熱量・・・正直、一見あれだけガラの悪い人を宝塚で演じていいのかな・・・と思う程で。

ショー形式の
「アルカディアよ永遠に」

そして
「友よ、この胸に熱き涙を」

月組時代の
「バレンシアの熱い風」

最近ではショーの
「オペラ・トロピカル」

一つの芝居作品のようなショーで、最後のパレードも笑顔ひとつ見せないという徹底ぶりに、作品と同時に、みっきーさんをはじめとする組子のエネルギーに衝撃でした。


公演順とは異なりますが、どれも、それまで見ていた「宝塚」の枠を超えた、なんというか、適切かどうかわかりませんが、泥臭いお芝居に目からウロコ。

残念ながら、「ベルばら」のオスカルも、「風共」のスカーレットを見ていないのが、残念で仕方がないです。
どこかに、映像が残っていないのかしら。

小柄でも、目力と熱さと芝居のうまさで、男役でも、女役でもこなせる稀有な存在。
「破天荒」な役柄を演じたら、右に出る者がいないでしょう・・・きっと。

その後、異端児的な男役が何人か生まれましたが、みっきーさんの公演を見てしまうと、彼女のように泥臭く、破天荒なタイプは、あまりいないような気がします。(あくまで個人的な感想ですけど)

実は、2年前にも同じようなことを書いてます。(「エネルギッシュっていいなぁ」)
その時は、ちぎちゃんこと、早霧せいなさんが後継者になれるかも・・・と思ったものです。そして、負けないくらいの熱さで駆け抜けました。彼女で「霧深き~」をぜひ見たかったなぁと。


現役生たちも、カッコ良さだけでなく、もっともっと熱い、「破天荒さ」を全面に出す人が現れてもいいと思いますよ~

一度だけ、みっきーさんの生のお芝居を見たことがあります。
20年前、加藤健一事務所の

「カッコウの巣の上で」

内容も内容なので、衝撃しかなかったのですが、やはりここでも、お芝居のうまさが際立っていました。

退団後、ベルばら4強の方たちよりも地味な印象ですが、ずっと舞台に、お芝居にこだわり、さまざなな活躍をされていたので、本当に残念でなりません。もっともっといろんな舞台を拝見したかったです。

 

お芝居は熱かったですが、素のトークはとても上品で、クレバーだったことを記憶しています。
100年記念のイベントで拝見したのが最後だったでしょうか。あの時はお元気そうだったのに。

 

「霧深きエルベのほとり」を見直して、ご冥福をお祈りしたいと思います。


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