はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

2024年初配信観劇 宝塚月組スペシャルコンサート「G.O.A.T」

2024-01-28 09:41:41 | 記録:宝塚

さて、今年最初の観劇は、やっぱり配信からスタート。

宝塚月組、月城かなとを中心としたコンサート 「G.O.A.T」

G.O.A.Tとは、Greatest Of All Time のスラングとのことだそうで。

歌、ダンス、コント?、トーク・・・2時間足らずの公演にもかかわらず、盛りだくさんのライブでした。
長々と、ゆるゆると、感想を書きたいと思います。


テレビから、公演終了の画面をパチリ。

前半は、月組を中心とした、過去の宝塚作品のナンバーを、畳みかけるように歌とダンスで一気に紹介。

後半は、学園ものコント?やトーク、「アコースティック」での生歌、そしてラストは洋邦織り交ぜたヒット曲での歌・ダンス・・・

 

月組は華がない、とか、スター候補がいない、とか書いてる方もいるようですが、地味でも堅実。誰かが抜けても、必ず面白キャラ、イケメンキャラがなぜか出てくるほど、若手まで穴がない。(今回は、きっと出てくると期待していた柊木絢斗君が大活躍!)
トップ一人に頼ってない。
誰がトップの時も、その流れは変わらない。だから月組好きなんですよね。

そして、全組通して、全体的に歌うまが多い。
特に娘役は、エトワールできる人が多すぎて困るくらい。素晴らしいよねぇ

ダンスのレベルはエンタメ界全体的にアップしてるので、正直宝塚にあまり「ダンス力」を求めてません。
そりゃ、上手いに越したことはないですけど、なんと言っても「歌劇団」ですから。やっぱり「歌」と「芝居」、そして「団結力」でしょう。

今は、「優しさ」と「美しさ」が求められる時代ですが、この組、今特に「大人」な雰囲気で、なおかつ昔から「個性的持ち味」を重視してますよねぇ。仲良しのような、でも「ベタベタ」してなくて、どこか「ツンデレ」のような距離感がまた素敵

総合?演出は座付の石田先生。
構成演出振付は、外部の三井聡先生。
いいですねぇもともと劇団公演で振付は担当されてたことがあると思いますが、ショー全体の演出は初めてなのでは?
相性いいんではないですか?

いろいろあって、演出家が人手不足みたいなので
(相変わらずあの三流雑誌が執拗にネタにしてるおかげで)
本公演も、今回みたいに、劇団演出家が監修、外部演出家に手掛けてもらうというのも有りでは?
そういえば、柴田先生×謝珠栄先生コンビみたいな感じでねぇ。

 

ダンスの組・・ではないけど、ダンサー演出家さんが手掛けると、こうなるんだ~
「芝居の組」ならではの、雰囲気で見せる感じ?いや、失礼。ダンス力が上がってるのかな。

宝塚らしい煌びやかさ、シンプルなスタイルと、「新旧の良さ」が垣間見える構成。
昨今の「アイドルコンサート」的な雰囲気が苦手だったので、逆に新鮮で、なおかつ期待を裏切らない感じで、とても好感が持てました。

そして、個人的には「アコースティック」の生歌コーナーが良かった
月城さん、鳳月杏さん、風間柚乃さん。3人での「WINDING ROAD」。何ですか、あの仕上がり。コブクロ×絢香に負けてないですよね。
煌びやか、豪華絢爛、そんなイメージの宝塚だけど、シャツにパンツのシンプルなスタイルで、背景のない暗がりで、椅子に軽く腰かけての歌声。カッコ良すぎ。舞台上にはないけれど、お酒とタバコの雰囲気が漂ってそうな、そんな大人な空間。

娘役だけのダンスも、ホンワカキラキラではなく、スタイリッシュで攻撃的。
ほぼ月組しか見てないからかもしれないけど、代々、男役に寄り添い過ぎない、クールなトップ娘役が多い組だなって。
私が覚えてるだけでも、麻乃佳世、風花舞、彩乃かなみ、蒼乃夕妃、愛希れいか、そして海乃美月・・・
そういう関係性もカッコ良い。


それにしても、最近の主流なのか、踊りの振りの手数が多くなりましたね。専科の夏美ようさんもおっしゃってました。
スピーディーというか。カッコいいんだけど。
外部の流行りに寄せてると思うのだけど、燕尾をビシッと決めて踊る、例えば羽山先生のようなダンスが好きな古参としては、見る方も疲れちゃう

 

話が前後しますが、特に前半、過去の作品からランダムに曲が流れてきました。
大半が月組の作品でしたが、今思うと、やはり月組は作品、名曲に恵まれて来たなぁとつくづく感じます。
近年の作品の中でも「Apasionado!!」は名曲ですよ。

そして、何気に星組「シークレットハンター」の主題曲「Eres mi amorー大切な人ー」を入れてくるあたりも、ツボにはまります。

厳選された曲の数々だと思いますが、やはり「耳に残る」曲が多い方が、印象にも残ります。
そして、ジャズが多いのも、月組の特徴かな?なんか似合うんですよね。


ベテランから若手まで、見せ場をもらうと、ダンスと歌で表現豊かに魅せてくれました。
まだまだ名前と顔が一致しない人も多いけど、表情豊かな人、たくさんいたなぁ。2,3年目でも、目立つ子は目立つ。
そう思うと、地味かもしれないけど(だって、こんなに書かれると悔しいもん)やはり月組は層が厚いなぁ。
誰が抜けようと、安心して見られる。いつだって、そんな組。

ただ、今後期待される若手男役さんは、もう少し歌を頑張らないと、もう一つの座組チームに抜かれちゃうよ~

 

休憩なしの2時間弱の公演でしたが、見る方は集中してとても楽しめました。
キャストの方はどうかわかりませんが、いつもの公演より、少し余裕を感じた気がします。
大変だとは思いますが、みんな楽しそうでした。それが何よりの癒し。

次は、ついに月城さん・海乃さんの退団公演、そして、110期生の初舞台公演となります。
大好き正塚先生の作品。
きっと地味だと思いますがみんなの魅力を引き出してくれるものと期待しています。
そして・・・生観劇できることになりました
2019年、105期生初舞台の宙組「オーシャンズ11」以来、ちょうど5年ぶり。
昨年行く予定だった星組「1789」のリベンジができるか
というか、それまでに旅程に耐えられる「体力づくり」をせねば

 

 

最後に。蛇足ですが、ここからはあくまでも個人的な意見です。
本公演はともかく、小劇場や今回のようなコンサートなどでは、外部の、やる気に満ちた人を招いた方が、劇団としても、演者・スタッフさんたちにとっても良いのではないですか?自慢だった座付演出家が充てにならなくなってきたし。(というか、秀作を生み出してくれそうな人が次々と生贄になってるので)
未だに続く一連の件の発端は、一昨年か、突然降って湧いたような演出家同士の問題だったし、こうなってくると、演出助手の資質に問題ありのような気がしてきた。皆さん「パワハラされて生徒が可愛そう」的な意見のようですが、目的を持って、厳しい関門をくぐりぬけて舞台に立ってる人たちは、演出家・スタッフに怒られても、ちょっとやそっとじゃ落ち込まない根性を持ってると思うんですよ。
先輩に怒られたことをすぐ雑誌に提供するようなメンタル・プライドでは、実際演出家デビューした時、作品を作ることができたとしても、何百人の演者・スタッフを束ねられるとは思えない。公演間近になると誰しもがピリピリしてくると思うんだけどな。
稀代のヒットメーカーも、演出助手だった頃は、ダメすぎて、先輩に怒られてばかりって言ってました。想像がつくところが笑えるけど。
一時的に苦労しても、みんなそれを乗り越えて、自分の理想とする作品を書き上げ、ヒットさせてきたと思うんです。苦労や下積みの経験から、「いつか見返してやる」という反骨精神を生んでほしいなぁって。

なんか、どの世界も難しいですね。
というか、いつまで続けるんですかねぇ、三流雑誌さん、そして、それを真に受けてる「自称ファン」の皆さん・・・
たった一作品で資質そのものを批判され、将来を嘱望されていた若手演出家が何人退団していったことか。やっぱりファンにも責任があるよね、きっと。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドラマと言いつつ、身につま... | トップ | 「アウトプット」欲 ― ブログ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。